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常松委員 これは到底納得できないです。
これは当時、国鉄
改革法が
国会を通過するかしないかのときの
政府の、
運輸省の約束ですよ。それが、土地が売れなかった、株が売れなかった。だったら、三年後に何をやったのですか。一九九〇年の四月一日に
運輸大臣からそういう話がありましたか、
国会に対して。ありはしないのです。当時の大野
運輸大臣からも、その後、村岡
運輸大臣からも、
奥田運輸大臣からもありません。
そのときの約束、これは公党に対する約束ですよ。公明党の
浅井先生もやっておられる、我が党の青木先生あるいは上田卓三先生、あらゆる党の議員に対してこういう
答弁をしているのです。それが約束が守られていない。そして一方では、「トランスポート」で二十六兆円
国民に全部税金をおっつけるのだ、税金で
国民に負担してもらうのだ、そういう
記事が飛び出してくる。私はとんでもないことだと思っているのです。
これは当時の
質疑の過程の中で、当時の国鉄管理
委員会の
報告をもとにして、三十年でこの当時の債務を返済していこうと思っても、毎年一兆数千億円の一般会計からの持ち出しがなければ三十年かかったつでこれは到底解決できない。そういう管理
委員会の
報告からの試算も
国会の中で議論されておりまして、そして当時の林
政府委員も、当時の橋本
運輸大臣も、その試算に立てば毎年一兆数千億円の一般会計からの持ち出しは必要なんだ、それをやったって三十年間かかるのだ、こういうふうに言っているのです。
答弁しているのです。
ところがどうですか。一般会計からの持ち出しは減るばかりじゃないですか。とうとうことしは一千億円に減って、今度は何、この間の読売
新聞によりますと、大蔵省は財投で四百億円つけて、そして一般会計からの持ち出しは減らしちゃうというのでしょう。冗談じゃないというのです。
国会での
答弁がこんなに軽く扱われる。それは国鉄職員について一人の首も切らないと言ったことも軽く扱われた。組合員の差別をしないということについての
国会の
答弁もチャラだ。そしてこの約束もチャラだ。全部チャラじゃありませんか。これで何で国鉄
改革が成功したのですか。
国会に対する約束なんか何も守ってはいないじゃないですか。私はそう思いますよ。これは抜本的に、こんな
政府の中で
運輸省が弱腰でいるから、だから
国民の負担の方はどんどん広がっていくのです。最終的に
国民が税金によって負担させられなければならないような金額は、それこそ雪だるま式に膨らんでいるじゃありませんか。違いますか。私の言っていることがどこか間違っていますか。将来の
国民負担は広がる一方じゃありませんか。
これは、当時の特別
委員会の中で公明党の
浅井先生が
質問し、あるいは社会党の上田卓三議員が、あるいは参議院で青木
委員が、各
委員が、あの民社党の河村先生もそうです、みんなが心配したとおりに、借金がさらに借金を重ねていくという今の国鉄の持っている構造は清算事業団ができたって変わらないんじゃないですか、そういう心配をしての
質問に対して、三年後にはやるのです、そういうふうに
運輸大臣は
答弁してきた、
運輸省は
答弁してきた。それが今もって何も変わっていないじゃありませんか。違いますか。——これは大臣
答弁してください、大臣。