○笹野貞子君 先週の
委員会の席上、私が提案しました勤労権の問題で、
大臣と非常に貴重な
お話をいたしました。
大臣は、
労働行政として勤労権というものの具体的な
推進に対しては大変意欲をお持ちですし、この間のときには名前はともかくとして連合
労働大学を二十一世紀に向けて一緒につくろうということも何とはなしに約束したような感じで受けとっておりますので、私は大変気を強くしております。あのときには、勤労権の問題は、遅くとも一歩一歩人類の
歴史というのはその内容を充実させてきたというふうに私は表現をしたわけですけれ
ども、今回の
法律を見まして、こういう
歴史というのは一歩一歩のときもあるし半歩半歩のときもあるんだなと思いながら、この
法律は一歩までいかなくても半歩前進しただけでもよかったなというような
評価はしております。
しかし、私たちというのは何が大切で何が大切じゃないかという
評価のときに、以外と身近なものを粗末にする、そういう悪いところがあります。
介護というとっても重大なことを私は今まで余り光を当てなかったり、あるいは法制の面でそれをしっかり法の
対象に入れなかったという嫌いがあるのではないかというふうに思います。そういう点では、今度のこの
法律によって
介護という今まで日が当たらなかった
部分にちょっと薄日でも当たったというのは大変
評価に値することだというふうに思っています。そういう
観点から、とれからいろいろと御質問させていただきたいと思います。
先ほど
大臣は、どの
委員だったかちょっと忘れましたけれ
ども、つまり
介護労働者というのはその
需要供給ということによって価格が決まり、そして
介護労働者の賃金が高くなれば必然的に
社会的にそれは重要になる、そうお答えになっているのを聞きまして、確かに全くそのとおりで、それに対しては何の疑義も挟みませんけれ
ども、しかしお金がたくさんあるからみんながするというものでもないんですね。
そこで、私の質問に入るわけですけれ
ども、こういう
労働というのはお金がたくさんあって、しかも誇りを持てるような
労働じゃなければいけないわけです。そういう点で私は、この
介護労働者というのは今まで
社会的ステータスあるいは誇りの
部分できちっとしたそういうものがあっただろうかということをしっかり反省しなければいけないというふうに思うんです。そこで、私は今回の
介護労働者に対してのイメージアップ作戦とでもいうんでしょうか、やっぱり
労働行政として今まで非常に冷遇されていたこの
労働力にどうやって
社会的なステータスを高め、イメージをアップして、こういう仕事ならば少々いろんな困難はあろうともやってみようかという、そういう形で
確保しなければいけないというふうに思っております。
そういう意味で、
介護というのは、昔は
家政婦さんなんという名前で呼ばれました。先ほどからの御議論を聞いていますと、やっぱり
家政婦さんという名前を使っておりますけれ
ども、これはいいのか悪いのかわかりません。しかし、このごろ
労働行政は何でも英語を使うとイメージアップしているかのような印象を受けます。しかし、そんな名称じゃなくて中身で、仕事の内容が重大ならばどんな名称でもいいんじゃないかなと私は思います。昔は、
家政婦というのは何か女性が家の中でやっていたんだというような印象を与えて粗末にされたわけですが、今は非常に機械化をされていますし、例えば入浴するときでも機械を駆使したりするわけで、そういう機械的な技術がなければだんだんできなくなってくるし、またそういう技術があっても私はいいと思うんです。そういう意味で、イメージアップのために技能検定試験のような試験を行って、そして資格を与えるような、いろいろな専門の機材があるわけですから、そういう資格を与えていくような、例えばの話で、そういうようなことをしながら
介護労働というのが重大なんだし非常に大切なんだというようなイメージアップ作戦というのを私も
考えたんですが、そこで
大臣、積極的なイメージアップ作戦で何か
労働省としての妙案を今
考えているでしょうか。