○
国務大臣(
渡辺秀央君) お答えさせていただきます。
まず、
日本電波塔の
前田社長とは私は非常に親しい
友人関係であります。その因縁で昭和六十三年に
顧問に就任してくれと要請されまして、承諾をいたしたわけであります。
顧問は、昨年十一月、
大臣に就任した時点でもちろん
辞任をいたしております。いただいた
顧問料は、私の所得としてきちんと申告をいたしております。また、
前田個人からの
献金でございますので、
政治献金にしても
政治資金規正法に従いまして
収支報告書にきちんと記載をいたし、適正に処理いたしております。したがいまして、
個人の
献金ですから名前がきちんと
収支報告書に載っていますので、そういうことでそこに絡めてその
記事になっているというふうに推測されるわけでございます。
しかしながら私は、今
高井先生から御
指摘記事についての御朗読がございましたが、実際残念でございます。
高井先生は過去
郵政マンのお一人でもあったわけでして、むしろ私は別の角度で御質問をいただいて、
政策的にも御答弁させていただきたいぐらいの
気持ちでございましたが、自分の不徳であるかもわかりませんし、あるいはまたこのようなことで本当に申しわけないと思っております。
しかしながら、
記事にあるように同社の
ホテル建設計画など、あるいは
関係方面に働きかけたなど全く一切ございません。あくまでも
友人としての
顧問就任でありまして、常識的に考えてみましても、ある
政治家が企業のためにわざわざ
顧問に就任して物事を働きかけるなどということは、
先生も御
職業柄おわかりだと思うんですが、そんなことはあり得ないことだと思いますし、私ももちろんそんなことはしておりません。
けさの
記事の内容は事実に反します。あたかも不正に
政治献金を受け取ったり、あるいは
ホテル建設に当たりまして私が
関係方面に働きかけたかのような、非常に
誤解を招く、あるいは
誤解を与えかねないものとなっていることは残念であり、遺憾でございます。
実は昨晩、私
自身が
新聞社のしかるべき地位にある人にそれを全面的に否定したのであります。にもかかわらず、こういうふうに、
記事もかなり際どいところは責任逃れみたいに書いてもございまして、否定したにもかかわらず、非常に私は残念であり、
報道されたことに対して
新聞社に厳重に抗議をして謝罪を求めていくつもりでございます。しかし、御迷惑をかけ、あるいはまた郵政省にもかつてこの
一連の
報道、あるいはまた
国会の
審議等でいろいろ御迷惑をかけ、御心配を煩わしました。三十万の
郵政マン、あるいはまた
関係する
機関の三十万の
人たち、六十万の職員の皆さんのことを考えると本当に日夜身の細る思いでありましたが、またこのような
記事が
報道されたことに対して、本当に私は憤りと同時に申しわけない
気持ちでございます。何とぞひとつ御推察をいただき、御了解を賜りたいと思うわけでございます。
以上であります。