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及川一夫君 よくわかります。私も今回の
電波法の有料化に伴って以上のことをやれと、こう。言っているわけじゃないんですね。ただ正直言えば、有料化というやつはやっぱり火をつけるんですよ。何で有料化やと。今まで無料でやって何不自由してたんだと。今までだって無料じゃない、手数料だって、それから免許税がなんか知らぬけれ
どもそういう免許のための金だって出しているんじゃないか、しかも五年ごとにやっているんだ、それだってはかにならないと。また、
局長の前の
説明の中で、百億とは言わないまでも印紙代みたいな形でそれこそ八十億、九十億の年間収入があると。それが拠出されているわけですわね。だからおれはただだと思ってない、それにまた有料化か、何だというものが出てきているだけに、ある
意味じゃチャンスだったという感じを
一つ持ったんです。
それと、この
法律の
改正をずっと見てみますと、僕の数え方が正しければ、大臣もおっしゃられたけれ
ども、四十回目なんですね、有料化というのは。記念すべき年限ということに実はなっちゃうわけですよね。しかし、これまでの中でそういうことを議論するチャンスがなかったのかというと、これは私も反省をしなきゃいかぬという前提ですけれ
ども、やはり六十二年の
改正があるわけですね。これは
電気通信事業にかかわるコードレスの問題、それから外国の
自動車電話に関する問題、有料か無料かという問題で
法律改正やっているんですね。コードレス自体が
無線機とは言わないけれ
ども、いわば
無線を使うという
意味合いで言うと、もう
電気通信事業自体がかなり前進的に変わっているんだから、そういうときに少し
国民の感覚も変えてもらおうという
意味合いを含めてやるべきだったということ、それこそ先輩の方がおっしゃられている人もいるわけであります。
したがって、私は今後の問題ということでむしろ申し上げているつもりですから、その点と、もう
一つつけ加えて大臣にぜひ
お願いしたいなというのは、先ほどの
審議会の議論でも出ましたように、白紙で問題を諮問したと。白紙で出した場合に、中にはそんなもの出されたってわかるか、何か議論するものを出せという人も出てくるはずですよ。それで、
会議全体として郵政省は出すべきであるというところで初めて郵政省の考え方が出ていく、原案というものが出されるというような運び方を僕もいいと実は思っているわけです。
私も何回か郵政の
審議委員やらせていただいたことがあるんですが、本当にまあ手回しのいいこと。こんな分厚いのさっと持ってきて意見言ってくれというわけですからね。こんな分厚いの見ただけで見たくないですよ。だから私怒ったことあるんですよ。せいぜい項目だけを出して、この項目に対していかがですかと言うんならまだいいんだけれ
ども。まあこれは郵政に限らずの話ですから、別に郵政を非難しているわけじゃないんですよ。そういうやり方がいいか悪いかというふうに思ったときに、実は
郵政大臣が先ほどお答えになったような感覚を僕も持った。僕は非常にいいことだと思うんですよ。
そういう
意味で言うと、この
電波の問題でも、本
会議でも触れたことなんですが、
利用者主導型の
電波利用の拡大ということを考えると、常設ということは言わないまでも何らかの形で年に三回、四回ぐらい、今までの専門家あるいはユーザーというだけではなしに、端的に言えばアマチュアの代表なんかを含め、いろんな階層の方を含め、それこそ
電波と生活ということでもいいじゃないかと、あるいは
電波と産業ということならユーザーということになりますけれ
ども、いわばそういう
課題を設けて、産業と
電波の関係ではこんなようなことになっていますよ、だからお互い
理解をし合いながらいかないとこうなりますよというようなことが、悪い
意味じゃないんですが、教育あるいは意識改革というのか、そういう問題を含めてそれこそ問題を提起していただいて、
利用者の主導で拡大の方向あるいは技術の開発というものが進められていくというようなことが私は必要じゃないかなと思っています。
ただ、これをやるにはまずもって、大臣もおっしゃられるように、定着をいかにしてさせるかというような問題があります。有料化というのは来年ですから、そうするとことしの秋ぐらいに
特定財源を含めた
電波関係全体の
予算というものが出されるんでしょう。それが実行に移されていく、制度に入って移されていく。移ってせいぜい一年ぐらいたったあたりで僕はいろんな意見出てくるんじゃないかという気がしてならないんです。ですからそれ以降、
法律のあり方としてこれでいいのか、あるいは
利用拡大の問題について、
電波というようなものをどう受けとめるべきなのかというふうなことの論議がされていったら非常にいいなというふうに思うんですが、これも大変恐縮だけれ
ども大臣いかがでしょうか。