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篠崎年子君 今の
大臣のお
言葉で安心いたしましたけれ
ども、十分に安心はできないわけですが、そういったような方法ができるのだということを各
自治体の方に御通知いただいて、採用できるときには採用するということの御
努力を今後も進めていっていただきたいと要望いたしておきます。
次に、私は、立ちますたびに島原雲仙・普賢岳災害のことばかり申しまして大変申しわけないと思いますけれ
ども、やはりこれはもう避けて通れない問題でございますので、今回は普賢岳の問題につきまして、特に仮設校舎の問題について
お尋ねをいたしたいと思うわけでございます。
先般の
委員会のときには仮設住宅のことについて
お尋ねいたしまして、大変おふろが狭くて、隣の声ももう間近に聞こえて非常に生活上にいろいろ故障が起きてきているということを言っておりました。
最近、私は、深江と島原の仮設校舎に行ってまいりました。ちょっうどお天気のいい日でしたけれ
ども、その前二、三日は余り火砕流も起こらなかったということで灰は余り降り込まなかったということですけれ
ども、しかし仮設校舎の中に
かなりやはり灰が入ってきているということが出てきているわけです。これは校舎だけではなくて、その辺の住宅全体、全部同じような影響をこうむっているわけですから仕方がないといえば仕方がないわけですけれ
ども、仮設校舎であっても教室の中に灰が入らないように十分な
措置をしていただきたいと思うわけです。
ところが、灰が入らないようにするには窓を閉め切らなければならないわけです。窓を閉め切りますと、もう今の気温ですと長崎の方は昼間でも二十七度ぐらいになるときがありますので非常に暑くなるわけですね。もとの
学校が
一つありますと、ちょうどその隣に仮設校舎が建っているわけです。こちらの方のもとのちゃんとした当たり前の
学校から仮設校舎に一歩足を踏み入れますと、もう足を踏み入れた途端にむっとするような熱気が通ってくるわけです。クーラーは入っていないんですかと言ったら、間もなく入れてもらえるようにはなっているようですがまだ入っておりませんということで、できるだけ早く
措置をしていただぎたいと思うわけです。
もう
一つ問題なのは騒音の問題なんです。これは騒音と言っていいかどうかわかりませんけれ
ども、実は第二中
学校の中に第三中
学校が入っておりまして、その第三中
学校が
子供たちに、今あなた方が一番困っていることは何か、あるいは問題と考えていることは何かということを自由記述でアンケートをとっているわけです。その中で一位を挙げてみますと、まず第一に音ということが出て、もうこれはほとんどの
子供たちが音について書いているわけです。雨の音や外の騒音で
先生の話が聞こえにくいとか、それから廊下を通る足音が歩くたびに校舎全体に響き渡って非常に勉強がしにくいとか、勉強に集中ができないというのがほとんどの
子供たちが書いている
意見なんです。
その次に書いてありますのが、やはりこれはもっともだと思いますけれ
ども、二中の人とけんかしたくなるけれ
どもそれを一生懸命我慢しなければならない、これはもう
子供の正直な
言葉じゃないだろうかと思うわけです。
私は、実は戦前から教師をしておりまして、戦前の空襲で
学校が焼けまして、残っている
学校に三校が一緒に入ったことがございます。そのときに、残っている
学校はコンクリートの建物の
学校でしたので木のきしみというのは聞こえませんでしたけれ
ども、逆に今度はコンクリートの部屋の中の騒音というのがやかましくて、私は入った方の
学校だったんですけれ
ども、ちょっと
子供が騒ぎますともとの
学校の
先生から、どこどこの
学校は非常にやかましい、あの
学校は走り回っている子が多いとか、あそこはしつけが悪いとか言われるわけで、そういう教室と教室との問のあつれきがある。それから今度、
子供たちは
子供たちで、よその
学校に行っているものですからおとなしくしておかなきゃいけないけれ
ども、
子供ですからそんなにしょっちゅうおとなしくしているわけにいかないんで、つい暴れてしまう。そうすると、あそこの
子供はまた暴れているぞというふうなことで非常に摩擦がひどいわけです。それはわずかに四カ月ぐらいだったんです、そこへ入っているのは。それでもそんなにあったんです。
ところが今、島原ではもう、一年にはなりませんけれ
ども、十カ月ぐらいになるわけですね。そういう中にあって一生懸命我慢をしている
子供たちあるいは教師というものは、これは本校の人もやはり同じ悩みを持っているんじゃないかと思うわけです。
そういうことから考えまして、仮設校舎、確かに今の島原の
状況では本校舎の建設ということは難しいかと思うわけですけれ
ども、仮設校舎の中で今困っている騒音の問題についてだけでも何とか手を加える方法はないでしょうか。このことについて、これは市が単独でやれるというものではございませんので、国の
交付税等々あるいは補助金等で見ていってもらわなければならないと思うんですが、
文部省の方はいかがでしょうか。