○鈴木和美君 私、今から十五年ぐらい前の予算
委員会のときにこの酪農の問題について
質問をしたことがあるんです。そのときに、酪農の状態を政府はどういうふうに考えていますかと言ったときに、いろんな
答弁があったんですが、私は笑い話みたいなことを言ったことがあるんですが、今も酪農の状態は昔言ったのと同じなんです。つまり、牛を飼ってもモーからない、豚を飼ったらトントンで、鶏を飼ったらもともケーランというんです。これ酪農、昔の状態と全く今回じなんですな。それだけに、苦しんでいる状態であるがゆえにこの牛肉の問題、まあかんきつもそうだったんでしょうが、非常に関心が深いんです。
したがって、それは消費者サイドから物を言うのと生産者から言うのとは多少意見の違いもあるかもしれませんけれ
ども、この関税の問題というものが自由貿易下の中心であることは間違いないんだけれ
ども、その率の設定の問題であるとかその適用の時期の問題であるとか、それを十分国内の状況を見
定めてから決断しないと大変なことになるなと思いますので、どうぞその点も留意しながら今後の対応に携わっていただきたいことをお願い申し上げておきたいと思います。
それでは最後に、税関の仕事をしている人
たちの問題を含めてこれからどうなさるかを聞かせていただきたいと思います。いずれ
大蔵省全体の人の問題というものは私、一回
質疑させていただきますが、
羽田大臣にぜひ記憶にとどめておいてもらいたいと思うんです。
羽田大臣の後ろに座っている方の顔を見てくださいよ、
大臣。みんな眠い顔をしていますわ。これは国会が開かれているということで、国
会議員も、私も言われたことなんですが、
質問があったらなるべく早く出してくれませんか、ぎりぎりになって出されたんでは我々参りますわと言われたことも十分聞いております。
それから、そういうことはそういうことなりにわかるんですが、今
大臣、
大蔵省というのは、本省を含めて月平均何時間超勤をやっているか御存じですか。後ろにいる人
たちの合い言葉は、きょうのうちに帰りましょうというのがい言葉なんです、本省では。主計は特にそうだと思うんですが、昨年の十月ぐらいのときにはみんな百四十時間ですよ、一カ月超勤が百四十時間。まあ証券の問題もありましたからね。その証券の問題がないにしても、平常ですら平均百時間ですよ。まだ主計はちいっと金がついているからいいわ、働いても超勤手当が出るから。見てくださいよ、国際金融にしたって銀行にしたって、ただ働きばかりさせられていますわ。
課長とか
課長補佐がしっかりしているところは早く帰れるんだよ。これはおもしろいんですわ。
私はなぜそういうことを言うかというと、いよいよ第八次の削減問題が出てくるわけですよね。それで、
大蔵省は
大蔵省なりに対応が非常にほかの省と違った
意味での難しさを持っていることは百も承知していますよ。けれ
ども、私はこの第八次の削減に対して、やっぱり一律何でもパーで切ってしまうというやり方はよくないと思うんです。必要なところは必要なんですよ。そういう考え方が
一つと、もう
一つは、
大蔵省というのはすぐ隗より始めよという言葉の中に包含されちゃって、自分
たちが査定官庁だから先に物言えないというような気風がありまして、そのために
本当の仕事をしていることを認めてもらえないような状態。これよくないことだと思うんですよ。
羽田大臣になって一番やってもらいたいことは、
大蔵省から離婚の件数が多くならないようにしてもらいたい。今一番多いんですよ
大蔵省は、離婚。それから、地方から来た人
たちはみんな早く帰りたいと言っている。人を採ることできないものですからね。
これと同じ現象が、今度は
税務署の方にいく。それは多くしてもらったのは当たり前ですよ。
消費税が入ってくるんでしょう、
地価税が入ってくるんですからこれは当たり前のことですよ。ところが一番問題なのは、法人税を担当している職員がどれだけふえたんですか。幾らここで立派な政策
議論やってみても、税の不公平というのには政策的な不公平と執行上の不公平があるんですから、この執行上の不公平を是正しないで幾らここで
議論してみたって
意味ないですよ、私に言わせれば。
今法人は十年に一遍でしょう、一軒にお邪魔するのは。そのぐらいしか人いないんですよ。それはだれかちょっとおかしいぞという情報が来れば別かもしれませんけれ
ども、そこに記帳義務を訳せとか何をどうとかこうとかと言ってみたって、行って見るやつが十年に一遍ですもの。だから、言っていることとやっていることが私は違うと思う。これも人の問題です。
さて今度は関税の問題ですけれ
ども、一番びっくりするのは、これもあなたの親分の話で申しわけないんだけれ
ども、最初は爆竹だと思ったというんでしょう。そうしたら、何だかドンパチだったというんでしょう。びっくりしちゃって、最近テレビに出てくるのはガードマンはどうあるべきかなんという話が出てくる。これだってけん銃の問題だと思うんですよ。
だから、そういうふうに考えてみると、財務局もそうですけれ
ども、
大蔵省というものは、
羽田大臣、ぜひ口を大きくして、やっぱり仕事しているところはしているんだから、それに報われるような制度をとってもらわないとみんな困っちゃうと思うんです。それはぜひ頭の中に入れておいてほしいと思うんですわ。
それで具体的な
質問に入りますが、細かい実質の業務のふえている現象と職員の配置の現状は、私かう言うまでもないと思うんですが、税関の予
算定員、それから出入国者の数、輸出
申告件数、輸入
申告件数一それに航空貨物輸出
申告件数、航空貨物輸入
申告件数、
外国貿易入港隻数、
外国郵便物、覚せい剤押収量、ヘロイン押収量、コカイン押収量、大麻、けん銃押収量などなどの今各年次ごとの数字を持っておりますが、まとめてお尋ねいたしますが、この業務量と職員の定数のふえ方の問題というものはどういうふうにかかわり合っていますか、お知らせいただきたいと思います。