○穐山篤君 実力
大臣に信頼をして、
構造調整諸問題はやってもらいたいと期待をしています。
二つ目は、中小
炭鉱の問題です。
これは意見だけ申し上げておきますと、第八次の
構造調整、合理化に付随をして、あるいは時を同じゅうして今年度末にやめるところ、あるいは去年の三月でやめたところもあるわけであります。まあやむを得ざることだとは思いますけれ
ども、やめるに当たって、
閉山をするに当たっての事後措置については、十分にひとつ大手と同じような
気持ちで対処をしてもらいたいということを、二つ目に意見として申し上げておきます。
三つ目の問題は、鉱害の問題と跡地利用の問題です。
今度の
法律で鉱害
対策につきましては意欲的に提案をされておりまして、非常に私
どもも感謝をしております。特定の鉱害復旧事業を行うための法人の指定等というふうな新しいものもありますので、遺漏なきを期してもらいたいんですけれ
ども、過去のものをずっと調べてみますと、やはり鉱山の特殊性でありましょう、
閉山をした後どうしても鉱害がつきまとうわけです。鉱害復旧をしたとしましても浅所の陥没、陥落というものがあちこちに起きる。それから、ボタ山の整理という問題がまだまだたくさん残っているわけですね。今回の予算の中にもかなり予算化はされておりますけれ
ども、まだ当分の間続くと思うんです。
しかし、この跡地なりボタ山の整理をした跡地につきましては、計算をしてみますと膨大な土地になるんです。これを遊ばせておく手はないというふうに思いますので、できる限り早くこの鉱害
対策あるいはボタ山の整理、浅所陥没についての
対策を短期間の間に進めてもらいたい。これが
一つです。
二つ目は、地域振興にも関連をするわけですけれ
ども、十分に整地をされた後の広大な土地の利用、活用について、そこの地域なり、あるいは会社にお任せをするのでなくて、一極集中排除という
政策的な見地から、私は
政府自身がみずから
努力をしてもらいたいなという強い意見を持っておるわけです。
これは例え話ですから必ずしも固執をしませんけれ
ども、今成田空港では旅客と貨物と両方扱っているわけです。
カナダ、
アメリカの北米行きの貨物も全部成田で扱っているわけですね。ところが、これを札幌、千歳空港で扱うとするならば往復千四百キロの燃料は要らないんですよ。一例ですけれ
ども、例えば北米向けの貨物、エアカーゴについては北海道の千歳あるいは旭川空港に
政策誘導をする、そうすることによって北海道にまた新しい産業が発展をする、あるいは通信機能が充実をしてくる、そのために必要なものが東京あるいはその他の大都市から移転をしてくる、そういうでっかい話をもうちょっと
考えてもらいたいと思うんです。どこどこのスーパーをどこかに持っていくというようなちゃちな話ではこの種問題は解決がつかないし、広大な跡地の活用、利用には私は発展をしないと思うんです。
そういう
意味で、少なくとも
通産省の傘下に今ありますいろいろな業務機関、出先機関を二つや三つとりあえず先行的に北海道に持っていくとか、あるいは北九州に持っていくとか、何か知恵があってもよさそうなものだと思うんです。一極集中はまた専門的に別な所でやるにしても、そういう
政策誘導がなければこの
石炭問題についての解決はしない、私はそういうふうに思うんです。幸いに、スパンは十年あるわけです。その間に今私が申し上げましたようなことを
一つや二つ
大臣の責任において着手をしてもらいたいなと思いますけれ
ども、いかがでしょうか。