○清水嘉与子君 持ち時間が少なくなりましたので、お願いだけしておきたいのですけれ
ども、今まで短大卒業生であろうと
養成所卒業生であろうと、
厚生省、
文部省の共管であります省令によってカリキュラム等を規定されておりまして、同じ
教育を受けてきた。差がなかったわけですね、
処遇においても全く差がなかった。
しかし、短大の卒業生の方々にこれだけメリットが出てきたということで大変ありがたいことであると思いますが、逆に今度は
養成所の方々についてはもう非常に差別感といいましょうかそういうものが出てきた。まだこれが始まったばかりでございますし、専門学校、専修学校にまで短大並みの扱いをするということにはなかなか難しい点があるかもしれませんけれ
ども、こうやって
文部省が非常に
教育体制の
多様化を積極的に図ってきてくだすった中で、将来の問題としてぜひ短大だけでなくて専門学校卒業生の単位もある
程度、そのためにはある
程度条件が必要になると思いますけれ
ども、認めるような方向をぜひ
検討していただきたいと存じます。
また、
厚生省もみずから
医療関係者の
教育を相当やっているわけでございますけれ
ども、今の
文部省のお話を聞いていただきましても、
厚生省の所管している
養成所というのは一体どうなるんだろうかと、ほかの所管のところはどんどん短大にも移行できるし大学にも移行できるけれ
ども、
厚生省の方については卒業生が非常に中途半端になってしまうのではないかという問題がございます。
私は、個人的にはもう専門学校でしっかりした
教育を受けた実務者について非常に高い評価をしておりますけれ
ども、これは社会的な問題あるいは国際的に活躍するときにやはり学位があるかないか非常に大きな問題になるわけでございまして、ぜひ
厚生省におきましても、この
養成所をどういうふうな方向で拡大していくのか、そして大学の
教育にどう結びつけていくのかということについて、
厚生省だけではお話も進まないこととは思いますが、
文部省ともぜひお話を進めていただきたいなと。これは私も今までにも何回かお願いをしているわけでございますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。
それから、なおもう一点でございますけれ
ども、先ほ
ども日下部先生のところで御議論になりましたが、
准看護婦の問題でございます。
実は
准看護婦の問題は、なかなかこれ、必要な職種なのかそうでないのかということについての結論が得られないということでございまして、六十二年の
看護制度
検討会の中でも結論が得られない、先延ばしになりました。しかし、今中卒で
養成しなきゃならないというこの
資格だけは、もう現実問題九三%が高卒、あるいは大学卒というのも相当来ているわけでございまして、実態に合わせて高卒にしたらどうかというような答申が出されていたわけでございますが、それが一向に進んでいかない。
そのうちに介護福祉士といったような制度が福祉のサイドで出てまいりまして、これが全く准看と同じ千五百時間のカリキュラムで行われるというようなことでございまして、同じ
厚生省で所管されております職種の中でどうも扱いがおかしいのではないか。しかもその方々が福祉の現場で、
医療の現場で一緒に働くということもかなり想定されるわけでございまして、この問題につきましても、もう少し前向きに
検討しなければならないというふうに思うわけでございます。
准看護婦の果たしている役割は非常に大きいと思いますので、もしこれを続けなきゃいけない、しばらくは続くわけでございますから、そのときに中卒のままにしておくのかどうかといったことについて御
検討をいただけたらいいんじゃないだろうかというふうに思います。この前の
検討会のときにも五年から十年たったら
見直ししようということが言われているわけでございまして、これから着手していただきましても恐らく結論が出るころには十年くらいたっちゃうんじゃないかと思いますので、ぜひこの辺につきましても御
検討をちょうだいしたいなと思うわけでございます。
今の
厚生省の
看護教育の問題あるいは
准看護婦の問題といったようなことにつきまして、もしコメントいただけたら大変ありがたいと思います。