○堂本暁子君 私も実は主に
ILO百五十九号のことを伺うつもりでおりましたけれども、
アメリカの
新聞で堀さんが今るる伺いましたことにダブらない範囲で触れたいと思います。
その問題の
サンノゼ・マーキュリー・ニュースというのはここにありますけれども、延々実に
新聞としては長い記事だと私思いますが、これだけの記事とこの記事、それからなおかつこの記事で、言ってみればもうほとんど雑誌に近いような長い記事です。
アメリカの
新聞に特にトップが「HowJapanese foreign aid helps Japan economy」と書いてありますけれども、これは
日本の援助が
日本の財界なり
企業なりをどう助成しているというか援助しているかという見出しなのです。今までも
日本の援助というのは
日本に還流するということがるる言われてまいりましたけれども、こういった見出しで
報道されたということはやはり私は大変残念に思います。
この
記者の方はマルコス疑惑も告発してピュリッツァー賞をもらった方だそうですけれども、
内容は確かにトップ記事の下に「Foreign minis-ter has links to huge project」と書いてあるのです。外務
大臣が大きなプロジェクトに関与しているということを書いてあるのですけれども、その下に、いかにも
記者らしいのですが、しかし
渡辺大臣の
名前はどこにも出てこない、すべて傍証で固めていくと大変古典的なダミー
会社の典型であるということも書いてあります。
問題は、そういった一つのプロジェクトを取り上げて
日本のODAの構造的な面をすっかり解析して、
日本のODAはこういう構造で成り立ってきているのだということを一九八六年にさかのぼって解析している。
興南通商のスタートから、それが登録され、そしてこのクマヨラン空港
跡地の工場のプロジェクトが元駐日大使だったウィヨゴ大使が帰って知事になってそれからスタートするという、それが一カ月ごとに、七月二十三日に
会社が登録され、八月に
アメリカ、オーストラリア、
フランス、
日本などが
開発したいということが大統領に進言され、そして九月にはもう
日本のプロジェクトに決定してしまったということのようです。
これは
日本の
新聞を見ますと外務
大臣は全く
関係がないというコメントを出していらっしゃるので、きょう伺っても同じコメントしかいただけないと思うのであえて伺いませんけれども、
日本インドネシア協会の会長として、知事と
渡辺大臣との間でサインも行われているというような
報道もございました。私は、やはり構造的な問題としてずっとODAのまさにここの部分を問題にしてきたと思うのです、自分で。と申しますのは、余りにも
日本のODAに透明性がないということです。私は、きょうOECFにおいでいただいたので、そういった面でも記事の
指摘していることを幾つか確認させていただきたいと思います。
OECFに私たちが今まで情報をいろいろいただきたいと言ってもいただけませんでしたけれども、そこでどういうことが書かれているかといいますと、東京銀行ですとかそれからパシフィックコンサルタント、三菱銀行、新日鉄その他の
企業からOECFにデスクを持って出向してきている。そして、一人の人が帰るとまた次の人が来るというようなシステムをとっている。今でもそういった
民間企業からの出向がOECFにあるのかどうか、まずその点を確認させていただきたいと存じます。