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小笠原貞子君 よろしくお願いします。
次に、またエスカレーターの大改良の問題で、この前も
質問いたしまして、エスカレーター及びエレベーターの設置についてくどいくらいにもう本当にこだわって申し上げてきたわけです。
なぜなら、今の駅の構造が高架駅になったり橋上駅になったりしているのですから、障害者、高齢者など交通弱者にとってはエスカレーター、エレベーターの設置はもう本当に必要だという状態に置かれているわけでございます。これがなければ本当に使えないですね。それを私ずっといろいろ伺っていて、JRもそう、そして大手私鉄も何かこういうことをすることは障害者や弱者に特別サービスをしてやっているんだという意識が強くあるのではないかと、こういうふうに考えられるわけです。
その問題の一つに、この間
質問いたしましたが、エスカレーター設置のガイドラインの五メートル、五千人の基準に基づく駅でまだ設置されていない駅はJRで四百三十八駅ございます。しかし、五年間で六十九駅しか設置計画ができておりません。その最大の問題は何かというと、大改良を必要とする駅は大改良をするまで設置しなくてもよいということになっているわけなんです。じゃ、その駅はいつ大改良をするのかということになると、これはいつというめどは全く立っていないわけです。いつ大改良をするかもわからない駅が多い。これでは何のためのガイドラインかわからないとせんだっても私申し上げました。井山
局長は、六十九駅設置は現時点であり、「毎年度具体的な計画をつくるときにどんどんふやしていってもらうという方向で厳しく指導」すると、この前そういうお答えをいただきまして、これは積極的な姿勢をお示しになったと思って、ありがたいと思います。
しかし、そのときに大改良を必要とする駅ということが問題になりました。だから、大改良しなきゃならないからそれまではできないんだと、こういうことだったので、この間時間がございませんで
質問できませんでしたが、大改良というのはどの程度の改良になるのか。これは見てこなくちゃいけないというので、この間私たちこれを実際見てまいりました。大改良しなければできないという北海道十一駅の中の千歳駅、それから恵み野駅、手稲駅、苦小牧駅、東室蘭などの
調査をしてまいりました。一体どこを改良しなければならないのかというのが率直な感想でございました。今すぐにでも既設の階段に設置できる駅ばかりなんですね。やろうと思えばその既設の階段に設置できる訳なんです、みんな。
そうしますと、よく言われますけれ
ども、エスカレーターを設置すると階段が狭くなる、だからなかなかこれらは踏み切れないと、こう小うお各答えでございましたけれ
ども、エスカレーターができて、そこを何にも使わないというのじゃなくて、エスカレーター
そのものも乗降の道でございますから、エスカレーターをつければそれだけ狭くなるからできないんだというのは
理由にならないということでございます。まして、東京周辺の駅のことを考えますと、北海道で大改良が必要と、そして待たされているけれ
ども、これはもう本当にできるということを見てまいりました。千歳、恵み野、苦小牧、手稲など鉄筋づくりの立派なものです。
だから、新しい立派な駅だから大改良するときといったらいつになるかわからない状態なんですね。JRは大きな段差をつけてそういう駅をつくられたわけですよね、もう高く上げてというふうに。そんな駅をつくられたんだから、そのためには必ずエスカレーター、エレベーターの代替手段をつけなければならないというのが当然の理論だと思うんです。それにどう取り組むかというのが運輸省の姿勢として私は今問われてきている、そう思うわけでございます。
私は、
全国のJRや大手私鉄から上がってきた報告を皆さんごらんになって、ああそうか、大改良が必要なのかということになったんだと思いますけれ
ども、私はぜひ
全国一斉の
調査をしていただきたい、そう思うわけです。その中で、どうしても大改良を必要とする駅があるならば、それはこういう
理由でちょっと今大変だけれ
ども、その予定はどうなのかというふうに報告をしていただきたいと思います。
私
どもが具体的にこれを見た結果では、つけられないという駅ではございませんでしたので、一応ここでまたこだわって申し上げますので、一斉にその実態を
調査していただきたい。そして、知恵を出していただいて何とかエスカレーターをつけていただくということについてお力をいただきたいと思うんですけれ
ども、いかがでございましょうか。