○武部(文)
委員 もう一点簡易
保険では
質問したかったのですが、もう時間があと六分しかありませんでいけませんので、あと
貯金の方を
一つ。
貯金事業も午前中いろいろ
お話がございました。承りましたが、例の六十一年かう六十二年にかけて、非課税の問題ですね、マル優の廃止の問題をめぐって当
委員会は大変に大荒れいたしました。あれから五年たつわけでございますが、このマル優廃止の問題であの決着がつく際に自民党の八者会談というものが持たれて、そこに郵政
大臣も署名をして申し合わせが行われて今日に至ったわけであります。その際、
郵便貯金の利子の課税については五年たったら見直す、こういうことでございました。あのとき
大臣の言明は、
郵便貯金の根幹にかかわる利子課税の問題であって、我々は、郵政審議会の答申がたび重なってあった、それを踏まえて
郵政省としてはマル優の問題は存続に向けて基本
方針を貫く、こういう答弁が何回もございましたが、最終的には押さえ込まれて百八十度転換、ついに敗北、こういうことになって今日を迎えた。
聞くところによると、二年度の
郵便貯金の利子に対して税金がかかった金額は約一兆二千億円という
報告を受けました。一兆二千億円も税金を
郵便貯金が取られておるのです。午前中も話がございましたが、銀行の預金の話もございました。預金と
貯金は違うのです。預金と
貯金は違うということは去年の当
委員会でもいろいろ話をいたしました。性格は全く違う。これに何でこういうふうに税金を取っていくかということで、いろいろ問題があって五年後見直すということになったわけです。五年後は来年であります。したがって、ことしの秋ごろからこの問題についての折衝が始まるだろうと思います。したがって、
郵便貯金の根幹にかかわるこの課税の問題、利子に対する課税の問題は、
郵政省としては今のうちからきちんと態度徹底をして
政府の中で発言をしてもらいたい。これは大変大きな
課題でありますが、ぜひ
大臣に私はそのことを希望しておきたいと思います。
時間の関係でもう
一つ言って、後で一緒に答弁してください。
もう
一つは、
ボランティア貯金のこれまた課税の問題であります。これは法律をつくってから間もなしでありますが、きょう話をお聞きいたしますと、三年度の
ボランティア貯金の金額は約三十億円、六百二十八万人加入という話がございましたが、約三十億円ぐらいになるだろうと思います。そして、利子に二割税金がかかるわけですから、約六億円ほど取られて、二十四億円が
郵政省に入ってきて、これが
ボランティア貯金として配分される、こういうことになるのですね。
この問題には、もうあの発足当時から新聞にどんどん投書が参りました。去年も我々はこの問題を取り上げました。少なくとも善意の
国民の
ボランティア貯金の寄附に対して税金を取るとは何ということか、こういう投書が出ました。全くそのとおりだと思います。これに対して大蔵省の主税局第一課長が新聞紙上に答弁をいたしました。全く木で鼻をくくったような
お話にならぬ答弁であります。一体、この答弁を見た投書の人は、本当に納得したかどうか。私は、こんなばかげたことをよくも答弁したなと思うね。こんな石頭の、金庫頭みたいな頭をした大蔵省がこんな答弁をよくしたものだ。
ボランティア貯金の利子の中であなたからいただいた
貯金は、福祉や教育に使われておりますので、これもあなたの善意がそのように使われておるのですとか、いろいろなことをへ理屈つけて述べておったのですよ。利子を取らなくたって、預けた人にこの利子が入るわけではないのですよ。一緒に込めて
ボランティア貯金として
海外に善意として届くのですよ。今までのほかの普通の利子と違うのですよ、これは。そういう内容を持ったものを十把一からげにして、そうして、これもまた皆さんの税金としてほかの公共
事業に使われますから、皆さんの善意はそこへつながっております。こんなばかげた——今度大蔵省に来てもらって、この話をやっぱりやらなければいかぬと思いますが、私は
大臣にせめて
ボランティア貯金の非課税問題だけでも、
大臣同士の直談判の折衝で私はできるような気がするのですよ。わずか数億円の金ですよ。しかし、これは筋が通らぬのです。善意で、そういうことならば
協力しましょうと言って自分が別な
貯金に入って、そして利子が出た、その利子をみんな恵まれない人に出そう、そういう契約で入って、よく考えてみたら税金を取られるそうだ、こんなばかなことがあるか、こういう投書がたくさん出てきておるのですよ。さっき言った大きな問題は別にしても、この
ボランティア貯金の非課税問題というのは、
大臣が政治生命をかけて大蔵
大臣と折衝されれば、私はせめてこれだけでも問題は解決するような気がしてならぬし、それをぜひ
渡辺大臣に要望したい、こう思いますが、
大臣のお
考え方を聞きたい。