○
赤松委員 私
どもが心配をいたしておりますのは、例えば今度のこのみなし業者の場合は、卸と
トラック業者とか、
トラック業者ばかりでつくるときもありますし、
販売をする人、業者と
トラック業者とかいうような形で協同組合をつくったりするものですから、実際にはその
貨物運送取扱
事業法の特例を受ける者が、実運送
事業者、というのは現にある
トラック業者、実運送
事業者に対して不当な運賃料金の引き下げを要求することのないようにということで、実際にはそういうことが起こり得るんじゃないか。荷物はそこから出るわけですから、これぐらいでやれというようなことで引き下げられることがあってはいけませんので、そういう点について
関係事業法の適正な運用を図るようにこれは要望をしておきます。
時間の
関係がありますので、もう一点これも要望に変えておきますが、
効率化計画の認定に当たって、その手続の簡素化等の措置をとっていただきまして、
効率化事業の
実施の
促進を努められたいということで、とかくお役所の書類ということになりますといろいろ煩雑で、一字、一句違うためにまた何度も足を運ばなければいけないというようなことで、いろいろな弊害もあるわけですから、その意味でぜひ手続の簡素化に御
努力をいただきたいということで、これは要望として申し上げておきたいと思います。
さて、時間もだんだん迫ってまいりましたので、最後に一点お尋ねをしたいと思うのですが、実は、けさの新聞に「佐川急便グループ連休前後に合併認可
運輸省が見通し」という記事が出てまいりました、今し方私がずっと
質問してきましたように、やはり今
運輸業界で一番問題になっておるのは、輸送秩序をどうやって守っていくのか。
人手不足や公害の問題やいろいろな問題ありますけれ
ども、輸送体系全体を見直す中で、見直しはする、しかし今乱れに乱れ切っておるこの
業界秩序というのを何とかまともな秩序ある方向に向けていきたいというのが、すべての
トラック運送
事業者の願いであります。
そんな中で、例えば佐川あたりについては夜中でも何でも荷物をとりに来る。そうすると、佐川は夜中の十二時に荷物をとりに来るのに、何でおまえのところはとりに来ないんだとかいうようなことで、これは一例ですけれ
ども、まだまだいっぱいいろいろなことがありますが、非常に
業界秩序を乱してきたのが、残念ながら
東京佐川に限らず全国の佐川急便の
実態であった。その意味で、今回いろいろな問題が佐川に出てきましたけれ
ども、これを機会にやはり佐川急便にももうちょっときちっと会社の姿勢をしていただいて、そして
トラック業界、
運輸業界全体が秩序ある形でどの会社も共存共栄していけるような、そういう体制にぜひ変えていっていただきたいというのが私
どものまた願いでもございます。
そんな中で、これはもう
運輸委員会でも奥田
運輸大臣に私
どもが
質問をいたしまして、当初三月二十一日までに佐川は六社の合併を認めてほしいというようなことで話があったけれ
ども、例えば負債総額についても、一体幾ら債務保証をしているのか。あるいは直接融資もある。その総額さえもはっきりつかんでいない。しかも、それを
支援する銀行団といっても、幹事の住友やそういうところはオーケーと言ったかもしれないけれ
ども、その他の多くの信用金庫や
中小の銀行団はまだオーケーも言っていない。本当に最後まで佐川を
支援していく態勢になっているのかどうか。そんなことがはっきりしないのに認可するんですかということでいろいろと申し上げてきまして、
運輸大臣からは、やはり軽々に今認可すべきでないと思います、三月二十一日は無理です、その後三月末という話もありましたが、三月末も無理です、もうちょっときちっと佐川もしてもらわないとというようなことで、今日なお六社の合併認可については出ていないわけであります。
私
どもとしては、やはり今回の今申し上げたような
関係金融機関との同意、
協力、これらのことがきちっととれていない、あるいは負債総額、融資総額等についてもまだまだはっきりしないし、しかもその中については、ここは焦げつきになってしまう部分で、ここは大丈夫、資金回収できるというような区分けも本当にできているのかどうかはっきりしないこんな
段階で、しかも、暴力団新法も今施行されましたけれ
ども、一部のこういう人たちとのつながりもいろいろと
指摘をされておる
企業、果たして今回の事件でその辺との
関係はばさっときれいになったのかどうか、それさえもはっきりしない中で今回
運輸省が六社の合併を認めていくというようなことになれば、これは大変大きな問題だと私は思うわけであります。
これはあえて言うつもりじゃなかったのですが、例えば
運輸省の役人の
皆さん方が異動するたびにせんべつを佐川からもらって、そんなことも常識の範囲内という答弁が
運輸大臣からありましたけれ
ども、こんなことが問題解決しない前に合併認可をするなんていうようなことになれば、やはり佐川から金をもらっているから
運輸省の役人は弱いのかというふうに言われかねないと私は思うわけであります。その点について一体どういうふうに
考えているのか、だれがこんなことを記者会見して言ったのかということをはっきりこの
委員会の場で明らかにしていただきたいと思います。