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薮仲委員 これは余り長くやらないで、簡単にやります。有料
道路の方もちょっとだけ
意見を言わしていただきたいと思うのです。
余り暗い話はもうやめまして、この一般有料
道路、これは非常に重要だと思っております。平成二年収支
状況出ておりますのは、四十七路線いただいておりますが、この間二路線ですか三路線ですかありますから、五十路線ぐらい今走っておるのかなと思いますけれ
ども、ただ、手元にいただいたこの収支でいきますと四十七路線。このうち、いわゆる本来その路線の上を走るであろう
計画交通量があるわけでございます。その
計画した
交通量に足りませんと収入が赤になってくるわけでございますが、四十七路線のうち、現実は二十六路線が赤ということでございます。五割強赤字なのかなということでございます。しかし、これにはそれなりの事情があるということは私も十分わかっております。このことは、年々
道路局のその衝に当たる方が努力して、非常に改善されているということも、その努力を私は多としております。
しかし現実、この
道路をつくるときには、どうしても必要だ、そしてまた当然これはペイできる。この有料
道路の方はまた、先ほど申し上げました償還の原則と公正妥当ということもございますけれ
ども、これでは便益性ということを
道路審
議会ではうたっておるわけでございます。やはりこれだけの高規格の
道路を走ってこれだけの便益があるから乗るんだということでこの
道路はつくられておるわけでございますが、やはり私は、こうやって半分以上が赤字ということは、必要があってつくられたんですけれ
ども、国民が受け入れてはくれなかった、国民が余りそれを乗ってくれなかったということは非常に残念だと思うのです。私はやはり建設する側が、この
道路をつくれば利用していただける、利用する人はこれだけの便益がある、そうすれば償還できる、こういう建設する側のお立場でこれは十分
検討しておつくりになったと思うのです。しかし、実際供用を開始してみますと国民が乗ってくださらない。ということは、端的に言うならば、建設側の認識と
道路を使っていただく利用者、国民の側との認識に相当な乖離があった。つくる側は乗ってくれると思ったけれ
ども、つくられた側は乗ってくださらなかった。この辺は、私はやはり非常に重要な問題だと思うわけでございます。
私の
お願いは、これから有料
道路が必要でございます。しかし、国民が受け入れる、受け入れてくださる料金の限界ということについて、これらの有料
道路の推移の中から研究をして結果を得ていただいて、そして国民が喜んで利用してくださる
道路にしていっていただきたい、こう私は思うわけでございます。これどうするかといいますと、これも同じことでございますけれ
ども、私はこの全体像の中で、赤字があるということは
道路をつくった方にとって非常に残念で、このことについての
指摘だけにとどめておきますけれ
ども、これは何とか改善できないかな、こう心から思うわけでございます。これもやはり、国民が使いやすい
道路にするためにはそれだけの便益を享受できることだと思うのです。ただ、料金について言っておきますと、高くても乗っているんですよ、
道路によっては。これは便益さえあれば乗るんだなと、国民は素直に受けとめてくれておりますので、この辺の解析を
お願いしたいと思うのでございます。
そこで私は、将来のために
道路局長、これはちょっと御
意見を伺わしてください。今、
建設省が最も重要な路線として平成七年供用を目途として、静清バイパスを一生懸命やっていただいております。私は大変感謝をいたしておりますが、ただ、ここで一番問題になりますのは、それに接続しております東海四バイパス、これについて少し使いやすくしていただけないかなという希望がございます。これはもう
局長も中部のことはたなごころにおわかりでございますから、私が今さら申し上げるわけではございませんけれ
ども、この静清バイパスが供用を開始いたしましても、御承知のように一たん丸子で現道に出るわけです。現道は二車なんです。静清は四車で来るわけです。現道へ来ると二車になるんです。よく首都高を批判する人が、二足す二は二、こういうことを言いますけれ
ども、これも同じようなことで、現道二に入るものですから束帯にぐあいが悪い。特にここには宇津ノ谷
トンネルという
トンネルがやはり現道二車です。それからまた、途中から岡部バイパスに今度乗るわけです。今度藤枝バイパスにはストレートで通じますけれ
ども、今度藤枝バイパスをおりますと、また現道へおりるんです、掛川へ。これ現道二車です。そうすると、現道二車からまた今度掛川バイパスにというふうに、ところどころ現道二車のところを通らなければならない。特に一番問題は、この宇津ノ谷
トンネルとか、静清バイパスからどんと出たところでこれがボトルネックみたいにこうなっているわけです。そうしますと、平成七年で供用を開始しますけれ
ども、七年にこの宇津ノ谷
トンネルとかこの現道が拡幅していれば非常にスムースになるのですが、これはどうなんですかと、ここで
質問と書いてあるのですけれ
ども、ちょっとこれもやめておきますが、これも非常に
問題点なんですよ。これはちょっと現道の方がおくれていると思うのです。ですから
局長、これをテークノートしておいていただきたいと私は思うのです。
それで、なぜ私がこれを申し上げるかというと、もっと大事なことをこれから申し上げたいのですが、これは警察庁ともちろん
局長のところで、一号線全体の
交通センサスを持っていらっしゃるのです。
交通センサスでいきますと、これは警察庁、県警の
交通センサスですけれ
ども、例えば静岡の南安倍、これはインターへ通ずるところでございますが、
昭和五十九年と平成三年の
交通の渋滞実態に載っておりますが、では
昭和五十九年から平成三年に変わったかといいますと、一日平均の渋滞時間、これは二十四時間ですが、
昭和五十九年が八時間、平成三年が八・五時間なんです。ますます一号線は渋滞を増しているのです。
建設省の
交通センサスはそういうとり方でなくて、いわゆる渋滞のときの走行キロで出ておりますけれ
ども、静岡県内、
昭和六十年度三十五・八キロ、
昭和六十三年度三十五・〇キロ、平成二年度三十二・八キロ、これは
建設省の
交通センサスも、年々静岡県内の一号線の流下
交通量は非常に悪くなっているわけです。
そこで、私がさっき東海四バイパスを申し上げたのはなぜかといいますと、これは当時の、私はトラック協会なんかの陳情書をみんな持っておるのですが、きょうはやめておきますけれ
ども、あの東海田バイパスをつくったときに何が問題かというと、
国道一号を走っておる大型車両を何とか有料
道路へ乗っけて、そして現道の騒音公害あるいは振動を避けたいということであの四バイパスができたはずなんです。ところが、四バイパスの実態はどうかといいますと、これも
数字で申し上げますと、これは藤枝バイパスだけ例にとりますと、我々は大型車両が藤枝バイパスに乗ってくれると思ったんですよ。ところが現在どうかというと、その前からずっと持っておりますが、平成二年の時点での資料でいきますと、普通車が一日の
合計が一万一千百五台です。大型車は何と八百二十九台です。さらにこれを、一号線を走っております大型車両との比率を出してみますと、これまたびっくりするほどの
数字になるわけです。
国道一号を走っております平成二年度の、これはやはり
建設省の資料ですから
局長御承知のように、
国道一号か走っております大型車両は八千二百五十台です。ところが藤枝バイパスへ乗ってくれるのは八百二十九台、約一割ですね。乗ってくれないのです。
では大宗は藤枝バイパスは何が乗っているかというと、今申し上げましたように藤枝バイパスの一日の
交通量の総
合計は一万二千六十七台、大体そのうちの九二%が普通車なんです。大型車両が、乗ってくれと言っても乗らないのです。本当はこのバイパスは、大型車両が乗ってくれてこそ我々県民はよかったのです。でも一般国民はどういうことかというと、さっき申し上げましたように県内は渋滞が激しいのです。私も島田へ行こうとしますと、一号線は物すごく渋滞するのです。焼津のインターでおりてバイパスを通るのです。これは悪い言い方ですけれ
ども、すうっと行けるのですよ、全く渋滞なしで。走っていらっしゃらないと言えば悪い言い方ですけれ
ども、行けるから乗るわけです。これは何で乗ったかというと、一号線を行ったら込んで物すごい時間がかかるのです。バイパスに乗ればわずか十数分で行けるのが四十分近くかかるのです。それで乗るのです。やむを得ずこのバイパスに乗っておりまして、今バイパスを支えておるのは普通車が九二%、大型車は乗ってくれないのです。
〔
委員長退席、
杉山委員長代理着席〕
ですから
局長、これは開通して十年たっているのです、この四バイパスは、その中にはちょっと早いのはありましたけれ
ども。何をきょう申し上げたいかというと、一号線はこのように渋滞です。やむを得ずこのバイパスを使っているのは普通車で、もうからないということで乗ってもらいたい大型トラックは乗らない。今度静清バイパスが供用されて、今使いにくいですけれ
ども、仮に宇津ノ谷
トンネルも通ってずうっと通った。そのときに私は
局長に
お願いしたいのは、今度大型車両がどんとこのバイパスへ入ってくる。もしも全通すれば入ってくると思うのです、これは東名より料金が安いから。これはもう商売をする人は賢明ですから、そっちへ入ってきます。いつも苦労をして隅にやられて危ない思いをするのは弱い庶民です。
この藤枝バイパスについても、全通したときに、この間も私は御説明をいただいた方に申し上げたのです。もっと使いやすくして、今五百十円を百五十円とか二百円にできないの、もっと安くしてほしい。私は逆に言うんだったら、本当に乗ってもらいたい人が乗らなかったのですから、今度大型車両をこのバイパスに乗っけて、普通車の料金は少し下げてあげます、それでもこれが本当に便益性があれば十分ペイできると私は思うのです。今はほとんど利用率は悪いのです、申しわけないけれ
ども。パーセントでいえば五〇%の利用率です、四バイパス平均して。ですから、これを八割、九割、一〇〇%以上に持っていけば償還は決して不可能ではございません。そのために、大型車を乗っけて普通車両の人をもう少し優遇していただく
方向へ、いろいろ申し上げました。
全体の有料
道路の問題も言いたいこと多々ございますが、大変皆さんが努力していらっしゃって御苦労してやっていらっしゃることを十分承知しておりますので、細かいことはきょうはやめますが、ただ地元の
道路についてはもう少し地元に便益を、我々は、本当に苦労しながら通勤しているサラリーマンに利用しやすい料全
体系にしていただきたいと心から思うわけでございますが、いかがでございましょうか。