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薮仲委員 どうか環境団体の
皆さんの御
意見、私は耳を閉じることなく、我々はいつも御
意見を承りながら、その貴重な御
意見の中で
建設省ができること、そしてやらなければならないことを進めながら、環境団体の方も大賛成、
地域の方も喜んでいただける
河口ぜき、あるいは河道改修をやっていただけるものと信じておりますので、大臣、よろしく重ねて
お願いをいたしておきます。
きょうは道路の問題、都市
計画、住宅問題と駐車場の問題等、こう質問を持ってきているのですけれ
ども、余りもう時間がなくなりまして、どれをやろうかと思っていたら、袋から出てきたのが道路でございますから、道路へ行きます。
私は道路について、道路
局長並びに大臣のお考えをお
伺いしたいわけでございますが、この道路といいますとやはり道路
建設、道路をつくるというハードな面があるわけでございます。しかし、このハードな面だけで果たしていいのか。というのは、もう大臣並びに道路
局長御承知のように「コンピューター、ソフトがなければただの箱」、こういう言葉があるように、やはりハードだけがあったのではコンピューターはただの箱になってしまう。道路も確かに、車をつくれば走るだろう、人が歩くだろう、これは確かにそうなんですけれ
ども、いかにソフトパワーといいますかソフトを兼ね備えてやわらかくして使いやすい道路にするかということは、私これから非常に考えていただきたい。なぜそう申しますかといいますと、これから例えば東京で道路の幅員を広げよう、あるいは道路を新しくつくろうといったら、とてもじゃないですけれ
どもこれは
局長が心を痛められるようにつくりにくい。そうなってきますと、じゃどうするかといえば、そこで私はソフトだと思うのです。では、これをどう使いやすくするか。今持っている道路容量を最大限使ってどうするとか、いろいろな形でソフトがあると思うのですが、きょうはソフトのたった
一つ、交通管制ということだけで、ソフトというのは交通管制だけではありません、いろいろなものがあると思うのですが、きょうは交通管制に絞って大臣、
局長の御見解をお
伺いしたいわけでございます。
特に、我々が道路を走っておりまして、今の道路管制というのは目で見る標示がほとんどでございます。しかし高度情報化社会、特にきのう国幹審があって、後ほど
局長にもお
伺いしたいのですが、我々
地元の第二東名あるいは中部横断道等も格上げされました。大変に
地元では喜んでおりますし、次のステップを待っております。こういうようなハイウエー時代になってまいりますと、一万四千キロの高規格幹線道ができるわけです。そうすると、のろのろ走っている車がにわかに百キロとか、あるいは第二東名などはいわゆる速度の構造設計は百二十キロあるいは百四十キロまで出ているんじゃないかなというようなことすら言われておりますが、そうなってまいりますと、目で標識を追っていることが果たして安全かどうか。今、車にナビゲーターがついているのですが、ナビゲーターに目をやることすら、ある
専門家は非常に危険である。いわゆる視界から目を離すということは、ここにナビゲーターを置いておいて、自分の場所をやればいいんだということにも非常に不安を感ずる
専門家の方もいらっしゃいます。そうしますと、百四十キロ近いスピードで走っている軍が道路標識だけで判別できるか。遠くにあるのを見ておいてさあっと通り過ぎるわけでございますから、あそこにやらなければならないのは、限られた情報を相当大きな字で標示しなければならない。そうしますと、伝わってくる情報量というのは必然的に少なくなってまいりますし、不正確になってまいります。そうすると、道路管理者として道路を管制するということになりますと、私も東名高速はしょっちゅう使っておるのですが、ほとんど管制されてないといえば管制されてない。勝手に走っているわけですけれ
ども、インターとインターの間に標示板があります。インターの手前五百メーターのところにいわゆる標示板があるわけでございますが、東名高速でいえばほとんど途中にハイウェーラジオがついていますけれ
ども、あれも三キロ区間だけです。三キロ区間に、大体同じテープが三回聞けるかなという
程度の交通管制になっているわけでございます。
こういうことをこれからいろいろ
お願いするわけでございますけれ
ども、例えば今渋滞しておる。渋滞したときにドライバーとして我々が一番嫌なのは、これは事故で渋滞しているのか、それとも自然渋滞でやがてこれはだらだらと走り出すのか、そういう経路変更の判断ができますとドライバーは非常にほっとするわけですね。あるいは道路情報によって、そこの込んでいるところは避けて、じゃ迂回して行こうかとか、いろいろと道路情報さえ出ておりますと、今の混雑している道路をいろんな形で避けて通れますから、交通渋滞とかあるいはモビリティーが非常に改善されてくる。そういう意味で、この交通管制ということをきょうは問題点にしているわけでございます。
それも目だけでなくて音声、いわゆる通信とか放送、そういう手段によって、電波媒体によってこの情報を伝達できないか。現在、首都高速や東名高速は路側放送をやっていらっしゃって、私はこれは非常に
努力していらっしゃるということは評価いたしております。首都高に行ってまいりました。交通管制室でいろいろと勉強をさしていただきました。私はあれだけ渋滞する首都高で大変御苦労していらっしゃる、しかもよくここまで
努力してくださったなと敬意を表しつつ質問するわけでございますが、現在の首都高は三百メーターで
一つの監視装置をつくって情報を処理しておる。ほとんどリアルタイムに情報が処理できるのですが、現在は一分三十秒で提供できるようにしておりますという御報告もいただきました。しかし、あれだけ情報を持っておっても、ドライバーの方へ情報が入ってこない。いかにドライバーに情報を提供するかということが非常に大事だと思うのです。きょうは時間が限られていますから、ここでいろいろ聞きたいのですけれ
ども、言いたいことを言いますから、後でまとめて答えてください。
例えば首都高でどういうことをドライバーとして望むかといいますと、
一つは、自宅を出るときに首都高の込みぐあいがどうですかということが的確にわかるということが、まず自分の経路を決定するのに役に立つ。しかし、その情報だけでは不確かで、いわゆるランプヘ乗るか乗らないかという、ランプの手前で情報が出ていれば、路側通信で今このランプは乗ってもいいですけれ
ども、この先は渋滞しております、もしもお急ぎの方はこのまま真っすぐお進みくださいとか、そういうランプの手前でもしも情報が提供されたら随分違うなという
感じがあるわけでございます。それから、もちろん図面での標識等も当然おありになるということはわかっておりますが、やはり耳の情報でもこういうことがわからないかな。それから、本線の中では渋滞の
状況によって、今後この次のランプでおりた方がいいのか、それともこのまま首都高速をお走りになったらいいのかという、ランプの手前の案内があればいいな、こういうようなわがままなことをいろいろと考えておるわけでございます。ですから、自宅を出るときの電話も、東京のようにこんなに広いところは
地域別とか路線別とか、あるいはランプをグループにして、ここに電話すればいつも情報がわかりますよ、リアルタイムの情報がわかる、これをやれば非常にいいと私は思うのです。ランプの入り口の路側通信、あるいは途中でのおりるかおりないかの判断等々、路側通信の基本的なことはお考えをいただければなと思うわけでございます。
これは、東名もたくさん持ってきたのですが、東名もやめておきます。東名はやはり同じような意味合いで、これは、
局長は中部地建の
局長をおやりになっていますから静岡県には詳しいと思うので、例えばの例で道路公団それから一号線の
関係を言いますと、清水から御承知のように
名古屋に向かうわけですね。静岡を過ぎて焼津とか藤枝とか掛川へ行こうとするとき、一号線を走ってくるわけです。ちょうどインターの取りつけ道路は左折するわけです。そのときに、今東名は込んでいるか、そこでドライバーがどういう判断をするかというと、一号線を行こうか、東名に乗ろうか、百五十号のバイパスにしようか、経路の選択は三つあるのです。ところが、一号線には一号線の標識しかわからないのです。道路公団の標識もない。道路公団の標識はインターの手前にばさっと出てくるわけです。百五十号の案内もない。一号線からこっちへ逃げられるわけですから、あのときにどうするかということはお考えいただきたい。このように、インターの取りつけ道路のときの情報の整理の仕方等は、これは静岡を例に挙げましたけれ
ども、全国で同じようなケースとしてお考えいただけないかなと思うわけです。
それから、今道路公団に非常ににわかに言っても無理なのですけれ
ども、現在道路公団の情報は五分間のタイムラグがあるのです、路側通信に対して。これは、五分間の情報処理時間といいますと、我々ドライバーが聞くのは五分以降、簡単に言えば六分から十分の間の情報を聞いているわけです。東名高速は百キロで走りますから、六分から十分、仮に十分としますと十数キロ走っちゃうわけですね。そうすると、高速道路における五分間の情報処理のタイムラグというのは、これからリアルタイムにならないかなという
感じもございます。しかし、これは希望ですよ、なっておらぬとは言いませんから。
それで、きょうはもう時間ですからもう
一つだけやりますけれ
ども、例えばこれは
局長御存じでしょう、日本坂トンネルです。これは私が撮った写真ですから間違いない。これは上り線、こっちが下り線です。この日本坂トンネルは上りと下りがあるのですが、ことしのお正月のときを言っておきますと、上り線はもう菊川まで何十キロ、これはもう
局長御存じでしょう、延々とつながるのです。ところが、トンネルに入るともうすうっと抜けるのです。よく落語で言う、渋滞の先は何でしょう。日本坂トンネルに入ると先は渋滞していないのですよ。今度下り線は、すうっとほとんど流れていくのです。同じトンネルでありながら、なぜ片っ方が渋滞してなぜ片っ方が渋滞しないのか。こうやって写真を撮って、私見て、幾つか感ずることがあるのですよ。
というのは、なぜこういうことを申し上げたかというと、第二東名はほとんどトンネルのようなところなのです。トンネルをハードだけ、土木工学だけでおつくりにならずに、もう少し社会心理学とか、いろいろなお年をとられた方、女性の方もいらっしゃいますから、心理学的に、トンネルに入るときにちょっとブレーキを強く踏みますとだあっと並んじゃうのですよ。ですから、そういう心理学的なトンネル構造はどうするか。しかもトンネルが続きますと、真っ暗になって明るくなって、真っ暗になって明るくなるのです。そうしますと、果たして自分の目の力が正確に物を判別できるかどうか。そうしますと、トンネルを出るときの照明はどうするか、トンネルの中の色合いはどうするか、いろいろと今のうちからこの第一東名の中でベーシックな研究をしっかりやっておかれて、トンネルが連檐したときに困らないような構造を今から研究していただけないか。今渋滞するネックは、トンネルそれから登坂、もちろんカーブもありますけれ
ども、登坂とトンネルが一番渋滞するのです。ソフトの方はいろいろごちゃごちゃ申し上げました。きょう道路公団と首都高、お見えいただいて申しわけないのですが、希望だけ言っておきましたので、御答弁は結構でございます。
道路
局長、私にちょっと答弁する時間を与えていただいて、短くはしょって、例えばトンネルはなぜ渋滞すると思うか、それだけちょっと答えてください。