○足立良平君 はい、わかりました。
ちょっと時間もございませんので私申し上げておきたいと思うんですが、これは
郵政省の確かに難しい問題があると思うんです。私は労働条件の問題としてとらまえてはいないんです、この問題は。あくまでも
経営の問題として、労働環境なりこの種の問題は、ある面においては時間短縮、週休二日制を実施していくということは
経営のシステムを転換していくことにつながってきます。ですから、今大臣おっしゃいましたように、時によってはサービスが低下するかもしれないという問題もあるかもしれないんです。しかも、それは期限がエンドレスの先の問題ではなしに、
平成五年の四月一日からとにかく一応政府は入ろう、こうおっしゃっているわけです。そうすると、それはもう一年何がししかないわけです。
そうしたら、きょうの午前中以来の議論の中で、
郵政省の
答弁の中では、例えば機械化の問題をこういうふうにある程度進めておりますとか、人員を十分確保して云々とか、こういう
答弁がございましたけれ
ども、今から一年先にそういうことをやろうとするなら、例えば機械化の問題についてはもう既に完全にやっておかにゃいかぬ。あるいはまた、もう既に予算を獲得してその作業に着手していないといけないわけです。
それから、民間企業が例えば一般的に週休二日制なりその種の問題をやろうとするなら、国際社会上、経済上、そうすると企業間の競争というのは大変なものを民間の場合持っている。ですから、
郵政省が考える以上の困難な状態を克服しながら、民間企業というのは現実的には物事を処理していっているわけです。そうすると、
郵政省が今まで難しい難しいと言っているような問題は、難しいかもしれぬけれ
ども、一般の民間企業が問題を処理するに当たっての物の考え方なり詰め方なり、作業を具体的に詰めていくことからすると、私は民間に比べたらそんなに難しいものじゃない、現実問題として。
ですから、そういう面からすると、私はっきり申し上げておきたいと思うのは、今日の段階に至って具体的に何が問題であるのか、この問題を克服するのには
一体どういうふうにしていくのか、そのためにはやっぱり若干、よく言われるようにサービスは低下しない、人員がふえない、あるいは時間外労働がふえないというこの種の問題の三原則については、これはある程度
国民の皆さん方に我慢をしてもらわなきゃいけない。
これはこういうふうにして解決します、こういう青写真をきちんと
郵政省が持って、そして具体的にその作業を進めていくというものでないと、この種の問題は長期的にやっていかにゃいかぬわけですから、そういう面ではちょっと私は
郵政省側での検討がいささかおくれ過ぎておる。怠慢とは言いませんけれ
どもね、本当は思っているんですけれ
ども。そういう点で私は、あえてもう
答弁要りません、そういうふうに申し上げておきます。
NTTの
関係で次の問題を相当詰めさせていた、だきたいなというふうに思っていたんですが、あと四分ほどしかなくなってしまいました。また次の機会に詰めさせていただくということにして、一点だけお聞きをしておきたいと思うんです。
電気通信料金、特にNTTの
関係について、今まで原価についての
認識でよくNTTとそれから
郵政省の側で相当違ったり、何かちょっとすれ違いがあったように私は記憶をいたしているわけであります。
ただ、昨年の九月の
郵政省の決定で、
平成四年度からNTTが
事業部制を導入していこう、こういうことが決定をされたように承知をいたしております。これは長距離通信
事業部とか、あるいはまた複数の地域通信
事業部とかというふうに一応
事業部制というものを考えていこうと。そのことは逆に言いますと、それぞれ今までどんぶり勘定であった電話料金なりその種のものが、現実問題としてきちんとコストをはっきりしていかないとそういう
事業部制というふうなものについて推進をしていくことが難しい、こういう
状況に私はなってくるのではないが、このように思うわけであります。
そして、現にことしの七月にNTTの方から出されましたそれぞれの資料というものを見ますと、例えば加入電話の
基本料金、
基本料というものは、約千八百九十九億円の大変な赤字になっておる。あるいはまた、市内通話ですと約三十二億円程度の赤字だ。それから市外通話は、端数を切り上げれば九千五百四十四億円の黒字になっておるというふうな数字が今提起をされておるわけです。
そうなってまいりますと、こういうふうな将来にわたってその点をきちんとやっていこうとするときに、基礎的なこういう資料というものが、そして
事業部制を将来導入していこうとしたときに、現実問題としてそういう相当赤になったり黒になったりしているものを根本的に
見直しをしていかないと、
事業部制でどのようにきちんと割っていくのかということがちょっとわかりにくいのではないか、こんな感じもいたすわけであります。
そういう点について、ちょっとこの点だけお聞きをいたしまして、時間が多分消えると思いますので、これで私は終わりたいと思います。