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木庭健太郎君
麻薬の問題というのは国際的問題ですから、国際的
協力なしには解決しないわけです。
外務省に来ていただいていると思うんですけれども、この
麻薬の問題については、八九年七月のアルシュ・サミットだったと思いますけれども、あの経済宣言の中で、
麻薬生産国が代替作物へと転換できるように経済、技術面からも援助を拡大するような
方針がたしか打ち出されたと思います。
麻薬を生産の
段階から根絶しようという取り組みの
一つが、国連の薬物乱用統制基金ですか、その農村開発プロジェクトというのがございますけれども、この基金は世界各国が
協力して年間大体五、六千万ドルで運営されております。
日本の拠出を見ましたら、平成元年度でわずか八十万ドルしかなかったというようなことを聞いておるんです。この基金に対する
日本の拠出がどういう現状になっているのか。そういう意味では、もう少しこの基金については
協力する必要があるんじゃないかなと思っておるんですけれども、それが一点。
まとめてお聞きします。もう
一つは、このプロジェクトがすごいなと思ったのは、各国から派遣された農業普及員の人がそういう村に入り込んでいって、コカインの栽培農家を一軒一軒説得することから始めて今プロジェクトが広がっているということを聞いているわけです。
日本がいつも言われるのは、金だけだ、物だけだと言われるわけですから、こういう意味でもこのプロジェクトに対して人的貢献をすることが大事じゃないかなと。特に
日本の場合、青年海外
協力隊の活躍というのはいろんなところがありまして、農業部門については非常にアジア各国からも
評価が高いわけです。こういう
日本の得意分野の農業技術の
指導が生かせないのかなと。やはり金、物と人的貢献ということを
検討していただきたい。もちろん、そういうところに行くわけですから安全性の問題とかいろんな難問があると思うんですけれども、そういう問題を
検討した上でぜひ人的貢献を
検討していただきたいと思っております。
二点、よろしくお願いします。