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堂本暁子君 いずれにしても、こういうばらばらな縦割り行政というのがどのぐらい弊害になるか。けさ
竹村さんもさんざんおっしゃいましたけれ
ども、これは
厚生省の方の都合、大蔵省の都合、
厚生省の中の部や課の都合になってしまっている。そうではなくて、これからたくさんになる、もう二〇二〇年になったら四人に一人が
老人になるわけでしょう。そうしたら、
老人の側、私自身がその年になるわけです。その私
たち老人の側がどう
要求するのか、それに合わせていただきたい。役所の都合に合わせて
制度ができたんでは、もう不便で不便で、本当に有機的なやってほしいことができないんですね。それから求めるときには来なくて必要のないときにどかどかやってきたり、これは不便千万なことでございます。本当に多様な
要求に対して
対応できる、そういった形でやっていく。これはまさに北欧はそうです。家にいたい人は家にいられる、心細い人は
病院にいられる、個室に入りたい人は個室に入る、そういうことが自由にできる。そういうことが必要です。
老人の希望に沿えるような福祉の
体制をぜひとっていただきたい。
そしてもう一つ、ケースワーカーとか保健婦さん、それからOT、PT、看護婦、医師、そういった
人たちが本当に
生活上の
介護をしなきゃいけないんですね。これを家族がいるいない、いろんな状況で変わってくると思いますけれ
ども、一つのチームをつくって、北欧では、それではあなたはこういうことをやってください、この
生活上のことはだれが行けばいい、朝十分だけ行く人もいるわけです。食事のサービスはお昼になったら来ます。だから車いすの
老人でも安心してやっていけるわけです。今
日本で、予算が足りないとすぐおっしゃるかもしれませんが、そうではないんです。ばらばらなやり芳しているからすごく能率が悪い。さっき保育園の話も出ましたけれ
ども、今どんどん減っている子供
たちのかわりに、御
老人のために保育所の炊事場を使って食事のサービスをしたっていいじゃないですか。今看護のサービスはできるけれ
ども生活のサービスがないんです。だから、ヘルパーさんは十二食分つくってくる。冷蔵庫に入れて毎日冷たいのを食べなきゃならないのが今の寝たきりの御
老人です。そんなのではなくて、きょうはかわりに看護婦さんが行くから、温めるだけのことをやってください、そんなことの一つメモが残っていれば、それで看護婦さんとヘルパーさんだって協力できるわけですね。そういった
対応が余りにもない。
本当にここでもって大事なことは、私は医師法の問題、そして保助看三法の問題だろうと思っているわけです。と申しますのは、あくまでも医師の指示のもとにということが
前提になっているわけですね。そういたしますと、OTなりPTなり看護婦さんなり保健婦なりが自分の裁量で何かをしようと思っても、今の方法ではできません。もっとチームを組んで、保健婦なり看護婦なりがもっともっと、看護やそれから
生活上のお世話となったらドクターよりは看護婦さん
たちの方が上手なわけですから、そういった看護婦さんの独自の判断でできるというふうに法律を変えない限りできないんではないかと思いますけれ
ども、この点についてはまず
部長から伺います。