○立木洋君 後で議事録をよく見てみることにします。
この問題に関しては私はもう時間がありませんからここでこれ以上申し述べることはしませんけれ
ども、やはりこの問題は今の
世界の軍縮の
流れから見ても非常に逆行する重要な問題だし、ましてやこの問題は日米安保条約の枠をはみ出した、つまり安保条約自身を変質させるような重要な問題につながりかねないということ、最近のアメリカの国会における若干の証言を先ほど引用しましたが、この点を改めて強調しておきたいと思うのです。
この問題の最後に、先ほ
ども問題になっていましたが、ミッドウェーが
日本に配備されてから、これは母港でないと盛んに松浦さんは強調されましたけれ
ども、その問題について私は論争しようと思いませんが、当初、大河原アメリカ
局長がおおむね三年だと言ったのです。ところが、実際に
日本に駐留したのは十八年間です。この期間に
日本に滞在していたミッドウェーが横須賀にいた期間を見てみますと二千九百十二日間、約八年間に及んでいる。滞在している、入港している期間だけでもそれだけあるわけですね。まさにこれは、三年間と言いながら実際にはその期間さえ守っていないという問題が
一つあります。
もう
一つは、新たな
施設、区域の提供を必要とするものではないと、これは一九七三年三月二十日付で
外務省が国会に提出した文書の中に明確に記入されているのです。だけれ
ども、これも事実を破られているのです。これも結局はどういうことになるかというと、逗子の米軍の住宅の提供がありあるいは三宅島のNLP、これの
施設を要求するというふうなことがその後出てきました。
三つ目の問題は何か。艦載機の夜間離着陸訓練ですね。これは厚木基地においては行いませんと一九七三年十月四日、フランクリン・H・バーカー米基地司令官が明確に
日本側に約束したのです。これも明確に破られたのです。もうじゃんじゃん厚木基地でやられた。もうあの周辺の自治体から住民から非難ごうごうですよ。結局このようにして行われた。それだけではなくて、超低空飛行が
日本各地で行われている。そして、漁船だとかヨットだとかこれが攻撃目標にされるような低空飛行で三十メートル近くまで来る。もうヨットがひっくり返りそうになって乗っていた人がけがまでするという
事態まで起こっている。奈良県ではワイヤーロープが切断される。超低空まで飛んできてこんな被害というのが起こっているのです。
ところが、これは最初約束したことが実際に守られないで起こった
事態なのです。十八年間にわたってこういう
事態が起こっている。ですから
地域の住民やそれから自治体の中でも、このインディペンデンスが来る、そしてこれにはミッドウェーよりもさらに二十機も多い八十数機の艦載機が搭載されていると。これによって今大変ですよ、もう自治体の要求、反対、住民の厳しい抗議の声。
こういう問題について、本当に先ほど言ったようなアメリカ側で明確に約束をしておりながらも住民に被害を及ぼすような
事態が現実に起こっているということを振り返ってみるなら、私はもうこんなもの要らぬから帰ってもらった方がいいという主張ですけれ
ども、しかしあなた方が責任を持ってそういうふうにして来させるならば、こういうような
事態を絶対に起こさせないようにさせるということを少なくともやるべき義務があるのだというふうに
考えますが、これらの個々の問題についての
対応をどういうふうになさっていかれるのか、基本的な点をまず
大臣からお聞きして、あと松浦さんの方で補足することがあれば具体的にどういうふうに対処されるか述べていただきたいと思います。