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柳田委員 総体的に今回の
改正を見まして、世代間相互の相互扶助だ。若い人が
老人医療のお金については拠出もしているわけであります。一生懸命働かれて出しているお金でありますから、その痛さも我々は身にしみているわけであります。さらには、
医療を受けられる、若い世代から援助を受けながら
医療を受けるお
年寄りの皆さんのことも
考えていかなければならない。
その
バランスをとるということで、今回の法案のいろいろな問題に関して
質問をさせていただいたわけでありますけれ
ども、今後二十一世紀、四人に一人が御
老人になる、お
年寄りになる。もうそういう時代もあと五十年先、七十年先ではなくて、二十年先ぐらいには来るというのもはっきりしているわけでございます。今は五、六人で一人のお
年寄りを見る。ところが二十一世紀の二〇二〇年ぐらいですか、二人で一人のお
年寄りを見る、そういう時代も来るわけでありますので、何度も申し上げて申しわけありませんけれ
ども、
公費負担、これはどういうふうな
バランスをとるのか。
消費税を導入したときに、
高齢化社会が来るから導入が必要なんだといった
政府の公約もあります。
公費負担の
バランス、そして、今言いましたように、実際に
負担をされる一部
負担のお金以外にある保険外
負担、これも莫大に上っておるという
現実もあります。このことについては、一人の寝たきりのお
年寄りを家庭で抱えるといいますか、兄弟何人もいまして、いろいろな自分の親戚縁者も含めて見るわけでありますけれ
ども、そのうちに金銭的な面も肉体的な面も精神的な面も疲れ果てて、
最終的には兄弟げんかも起こるし、さらには夫婦げんかも起こるという
現実もあるわけであります。そういうことを今も聞いております。
二十一世紀、
高齢化社会、大変お
年寄りがふえるということになればますます大きな問題になりまして、どうにかしてこのことがなくなるように
努力しなければならない時期が来るわけであります。もう既にそういう時代が来るというのはわかっておりますので、これから、もう既にきょうからでもこの問題については鋭意
検討を進めていただきまして、二十一世紀、お
年寄りの皆さんも安心して
医療が受けられるように、そして若い我々は、お
年寄りのためだったらば自分
たちの親のためでありますから、精いっぱいの援助はさせていただくということには変わりはないわけでありますけれ
ども、その方向性を見出すべく今後とも精いっぱいの
努力を
厚生省の皆さんにお願いをさせていただきたいと思います。
いろいろと申し上げましたけれ
ども、今回の法案、さきの
国会から長い間の
審議をさせていただきました。
最終的に
自民党さんの御
回答に対して我々は理解を示したいと思っております。そういうことも含めまして、今後とも
老人医療を含む
高齢化社会に対する対応策を練っていただきたいし、また、いい方向性を出して実現をしていただきたいと思っております。
そのことを要望いたしまして、私の
質問を終わらせていただきます。よろしくお願いします。