○関
委員 半年ぶりで
委員会が開かれて、やっときょう
質問できるわけであります。
この間、科学行政というものが非常に大きな変化をしてきたな、こう思っております。特に再処理工場の問題では、科技庁において一次をパスした。ただいま
原子力安全委員会の方で、内田
委員長のもとで
審議をしておる。また、きょうは、特に我が青森県におけるウランの濃縮工場が事業を始めるために必要であるところの六弗化ウラン、この六弗化ウランの輸送が非常に近づいておる。その輸送
体制については、さきの四月にいろいろと
質問申し上げましたけれども、その後どのような前進があっただろうか。聞いてみますと、ほとんど前進がないようであります。
そのほか、
原子力委員会における
我が国の
エネルギー政策というものが、特別ウランの方に力こぶを入れておる。言うなれば
原子力に力こぶを入れておる。そして、さらにはプルトニウムの
社会に突入しようとしておる。大変に危険な方向に科学の行政が進んでおることを思いますときに、この
委員会としては余計に問題を把握しながら
我が国の進み方に誤りのないようにしていかなければならないな、こう思っております。
山東長官も、長官になられまして相当に科学行政について御見識を深められてきたようでありますし、ぜひ今後とも誤りのない方向で臨むということと、大事なことは、少数意見、言うなれば国会の中においては少数意見だけれども、少数意見をも重んずる、そういう
一つの姿勢を堅持してほしいな、こう思うわけであります。
そこで、安全
委員長は何か五十分ぐらいしかここにおられない、こういうお話であります。大変に残念なことでありまして、せっかく
安全性の問題についていろいろ論ずるのは、国会においてはこの
委員会しかありません。この
委員会で
原子力の
安全性の問題を論ずる、
原子力発電所の
事故があったときに扱ってきたこれまでの経緯という問題も十二分に聞かなければならないものがあるわけであります。ですから、この
科学技術委員会が開かれるということになりましたら、安全
委員会の
委員長は我が
科学技術委員会とともにあるんだ、こういう姿勢がなければならないと思うのです。
質問者があれば、その
質問者に、時間的に半分ぐらいで我慢してくれ、こういうような考え方でおるということ自体、私は問題だと思います。
科学技術委員会が開かれたら、この論議を少なくともきちんと聞いておく、こういうのが大事なことだと思うのです。
しかも、きょうの日付というものは一カ月近く前に決めていたことですよ。にもかかわらず、本日はわずか五十分で勘弁してくれ、こう言われると本当に残念な気がしてなりません。何で自分たちの時間をもう少し延ばすなりあるいは早めるなりあるいは日にちを変えるなり、そういうことができないんだろうかなと思うわけであります。そういう意味では十二分に我々の
委員会の
会議というものについては重視をして、そしてできる限りこの
委員会の論議は把握するということであってほしいと私は思うのであります。
そこで、第一に聞きたいことは六弗化ウランの輸送の問題です。この輸送の問題については、
原子力安全委員長というのはどの程度まで責任があるのか、責任を持ってこの輸送について対処しているのかどうか、そういう意味において安全
委員長にお聞きしたいと思います。