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岩本久人君 実は私も
中国ブロック、
地元代表ということで熱烈な
カープファンでございます。
野田委員長の
地元でもありますし、一緒になってことしは
カープの
優勝を祈ろうではありませんか。
なぜ
プロ野球の話を出したかといいますと、私が一生懸命
質問をして、議席に帰りまして一生懸命
政府側の
答弁を聞いておりまして、瞬間に
野球のことを
思い出したのです。つまりそれは何かといいますと、ペナントレースで
優勝が決定した後、あれを
消化試合というんです、もう
勝敗にほ全く
関係ないけれどもとにかく決められた日程は
最後まで消化しなければならないんだ、だから勢い、
応援団もほとんどいないし、それから選手も一流は出してこない、来年のために肩ならしをして、それ相当の
対応にしかなっていない。私は
答弁を聞きながら実はそのことを感じたのです。
私にしてみれば初めての
質問でもあるし、またあの本
会議場の壇上に立つためにどれだけの多くの苦しみがあったか、そう思って、大変熱い期待を寄せて
質問したつもりです。
私は過去十年間の県議会のときには、生意気だと言われながら原稿なしでずっとしゃべっておりました。だから、今回もそれでいこうかと言ったら先輩が、そんな生意気なことはここでは許されないと。なぜかと聞きましたら、恐れ多くも
日本で一番偉い
総理大臣の
答弁をもらうんではないか、そしてあの
世界に通用する
橋本大蔵大臣の
答弁をもらわなきゃいけない、同期の中では出世頭の
自治大臣の
答弁をもらわなきゃいけない、そういうことが一つ。そしてそれにも増して、より正確な
答弁をもらうためにはやはり
文字にして出すことが極めて重要なんだ、だから将来にわたって
文字にしたものを
質問項目としてその全部を出さなければならないということを強く言われまして、それならということで私は一晩ほど徹夜をしまして、私の
気持ちをその一字一字に込めて一生懸命書いたんです。そしてそれを出しました。その結果がさっき言ったような
内容なんです。私は下手な字ではいけないと思ってわざわざワープロを打って、きっちり
質問項目も出してやったにもかかわらず、何で
答弁漏れが出てくるのか、極めて残念でならぬのです。
そのときにさっき言ったように感じたのは、ああそうか、既にこの
地方交付税は
衆議院では通過しておるし、
質問をしておる社会党も、所属する党もどうせ賛成するんだから、ともあれ会期内に何とかおさめるために
それなりの格好づけをすればいいんだ、こういうことが
答弁の中にありありと私は見えた。実に悲しい
思いでいっぱいでありました。いわゆる
勝敗が決まるまでの
プロ野球のあの
緊張感がない。どこか弛緩している、たわんでいる、それが私は感じられたものだから物すごく腹の底から憤って、頭の中が真っ白くなるほど
気持ちが混乱をいたしましたが、まあそうはいってもと
思いながら一生懸命おのれをなだめてずっと耐えに耐えておりました。しかし、考えてみると、私自身が耐えるということは私を一生懸命支えてくれた何百人何千人何万人という多くの有権者に申しわけない、せっかく島根県でたった一人そこへ
参議院では立たせてもらっているわけだからやはり
最後までそれは追及しなければならない、そういう
思いに駆られて今回やるわけであります。
なぜこの場で取り上げたか、それは
総理大臣の
答弁漏れがあるわけですが、それも言う者に言わすと、そんなむちゃを言うなと。考えてみろ、十九日は朝一時まで
総理大臣は
日ソの交渉で大変だった、だから超多忙でもうそれどころではない、
心身ともに大変な疲労の中にあったわけだから許してやれやという意見もないことはなかった。しかし、私がそこで思ったのは、
海部総理大臣は私の
質問に対する
答弁で
答弁書を読んでおられたんです。ということは、その
答弁書はだれかが書いた。それで、その後だれが書いたかということを聞いてみましたら、
内閣官房の方から、あれは
自治省でつくった、こう言われたものだから、
自治省の大幹部がおられるところで一回、そこのところはなぜそんな
誠意のない
答弁を
総理大臣に与えたかということを聞きたい。
日本の
政治というのは、
世界からも言われていますように、また
国民が十分承知しておるように、
文字どおり官僚政治だということを思った場合、やはり今回そのことをきっちりたたいておかないと
日本の国権の
最高機関である
国会の機能というものが健全な発展をしないと思ったからであります。後からどこがどうであったかということは
それなりに申し述べたい。もちろん
総理大臣に対する
質問ですから
自治大臣にどうこうということを
最後まで詰めていくことは難しいと
思いますが、いずれにしてもその点は後から申し上げます。
今私が主張していることについてどのようなお考えをお持ちか、
自治大臣にお伺いいたします。