○井上計君 繊維は、私の知っているところでは、紙だとかあるいはアルミだとかその他のもののように
回収してもなかなか
再生できないですよね。今まで古着として
回収したものがせいぜいいろんな工場でウエスなんかに使われる、そういうふうなことで、今古着を買う人もありません。したがって、なかなか
回収しても
再生の方法が難しい、そういうふうなことと、それからいま
一つは各家庭で今はもう着ない服、衣類、あるいはまだ使えるんだけれ
ども、昔と違いますから人にやる、あるいは売ることもできない、もてあましているという衣類が相当ありますよね。これはいろんな人から聞くわけです、何とかあの衣類をどこかへ上げるところはないでしょうかということを盛んに聞くわけですね。さてといってありませんから、最近ごみの中に古い寝具だとか布団あるいは着るものを捨てている人がかなりふえてきましたね。これは焼却以外にないと思うんです。
そこで、これは大臣、特にお
考えをいただきたいんですが、何かそういうふうなものを
回収して提供を受けてそれを整理して、今例のイラク国境で大変あの寒さの中で難民が震えていますけれ
ども、あるいは去年ペルーへ行きまして、ペルーの高地にいる人は夜になると大変寒いのに毛布だとか着るものがない、こういうふうな話を聞きましたが、そういう途上国のそういう人たちに送るような方法を何か
考えられないであろうか。これはかなり
回収にコストがかかりますし、整理あるいは輸送にコストがかかりますけれ
ども、何かそんなこともひとつやっぱり
廃棄物を減らすというふうな意味で、これは特にODAなんかの資金でやればできると思うんですが、これは大臣ぜひひとつお
考えをいただきたい。これは提言です。
あと具体的な質問、時間もありませんし、また皆さんお疲れでありますから、省略いたしますが、けさからのお話をずっと聞いておって感じますこと、特にきょうの
連合審査の中でも二、三の
委員から、
ボランティア活動等について表彰制度等々についていろんな御提言がありました。大変結構であります。ぜひお
考えをいただきたいと思うんです。
そこで、私の思いつきでありますけれ
ども、いろんな
リサイクル運動に従事しておる方がだんだんだんだんふえてきました。中には、積極的に参加したいという方もあるんです。それから、小学生あるいは中学生なんかでもかなりふえてきたんです。そこで私は、国がバッジかなんかつくって、
リサイクル運動参加のバッジのようなもの、そういうふうなものを配ること、それも方法じゃないかな、こう思うんです。かなりいいものをつくっても、数つくれば
一つ十円ぐらいでできるでしょうから、仮に十円でつくると一千万個つくっておけば一億円ですか、そういうふうなものをつくれば
一つの流行になって、バッジをつけているからぜひそういうふうな運動に参加しよう、そして
リサイクルをやろうというふうな
一つの啓蒙運動にもなると思うんです。
いずれにしても、大変
国民生活がぜいたくになりまして、物を大切にするというふうなことはもうほとんどなくなりました。使い捨てが当たり前、あるいは使える物でも捨てていく、こういうふうな時代でありますから、これを防ぐといってもなかなかそうはいきませんし、また物を大切にするといっても、今まで物をやっぱり使い捨てで、
消費は王様だなんておだてたことが
日本の
経済発展を支えた大きな原因でありますから、功罪相半ばするというふうなことになってきたわけですが、今さら物を大切にする運動、物を大切にする教育といってもなかなかそうはいかぬでしょう。
したがって、出たごみを有効に使う、有効に
再生をするというためにどうするか、
回収するためにどうするかといったことを
考えていかざるを得ない、こう思うんです。そういう意味で、
ボランティア活動にもっと皆さんに参加してもらえるようなそういう方策をぜひ
考えていただきたい。そして、
ボランティア活動によって成果を上げてくれた団体、人等についてはいろんな意味での表彰をお
考えいただく。
それからいま
一つは、日曜日に集まっていろんなそういうふうな紙だとか、いろんなものを
回収しておる団体の人の話を聞きますと、困るのは実は場所がないと言うんです。空き地等は特に都会はありませんから、そういうふうなものを集めて整理をして業者に渡すような場所がなくて困っておるんです。といって、公園はなかなか使えませんし、それで学校の校庭なんかをそういうものに使わすようなこともひとつ
考えていったらどうかな、こんなふうなことを感じております。
まとまらないような思いつきのことを申し上げましたけれ
ども、そういうふうな面で大臣に一層御努力いただきたいと思いますし、最後に大臣の何か御見解があれば、承って質問を終わります。