○
藤井(治)
政府委員 それでは、まず
国道百十四号、福島市の渡利におけるいわゆる渡利バイパス、渡利工区という部分についてお答えをいたします。
本
路線、百十四号のうち福島市内はかなり幅員が矮小でございまして、線形も不良でございます。そこで、福島市の豊田町から立子山葭田に至る六・三キロをバイパス
事業ということでやらしていただいておりますが、このバイパスは、市街地の
都市計画決定済み
区間や沿道の
住宅開発の
状況、それから特に中間にトンネルを二カ所掘らなければなりません。こういうことから、
工事の手順としてはどうしてもやむを得ず両サイドから攻めざるを得ない、こういう
一つの
状況がございます。この工区の中心部よりの二・二キロにつきましては、幅員二十五メーターの
都市計画に合わせまして今
用地買収及び
工事の促進に努めておりますが、特に沖町地内の〇・五キロは県道及び市道の
連絡道路としてもその
整備効果が期待できますので、ここはまず早期に暫定二車で供用をさせていただきたいと思っております。
特に、今度は起点側の一・九キロの
区間、両側から入らなければいけませんので、この起点側の一・九キロの
区間といいますと、立子山葭田から南向台ハイタウンという
あたりに至るところでございますが、ここの間にも橋が二つほど
関係してまいります。こういうことにつきましては、ちょうど今言った民間によるタウンのような
住宅団地が進んでおりますから、これは
地元の協力を得ないととても
用地買収ができません。そういうことでここもひとつ、今
平成二年から
用地買収に入っておりますが、何とか御協力を得たいものと思っております。また、その間の二・一キロについては、こういうトンネルの
着工時期をいつにしたらいいか、これがポイントでございますので、早くトンネルの坑口にたどり着くための
用地買収等の
努力をさせていただきたいと思っております。いずれにいたしましても、この
路線、大きな橋が三つ、そしてトンネルが二つ、こういう
事業でございますので、今後、
計画的にやらしていただきたいと思っております。
そういう中で国体が
平成七年度にあるということも聞き及んでおります。そのための福島西バイパスという
国道十三号のバイパスでございますが、これは福島市の吉倉から南矢野目の約六・四キロ、こういう
道路でございます。五十七年から
事業に着手いたしまして、五十九年には
用地買収、六十二年に
工事に着手いたしまして、そのうち〇・四キロだけは何とか供用させていただきました。
問題は、これから先七年度までにどのようにやるかということでございますが、
用地買収及び本
道路のうち南部
区間の
工事を今現在やっております。特にこの南矢野目の付近、ここに近いところが
用地買収が極めて困難を来しております。特に地権者の中で御理解を十分得られておらず、なかなかうまく至らないところもございます。
そこで、これらに対して私
ども、現場の
人間に一生懸命御理解いただくための
努力をさしております。今後ともよろしく
お願いしたいと思いますが、さらに跨線橋とか河川の橋梁等、この
路線は比較的構造物が多いものですから、こういったこともございまして、何年までにというのが実は正確に言いがたいのが正直のところでございますが、
目標といたしましては、当然のことながらこの七年度の
目標を、県からの
要望もございますし、できるだけそうしたいと思っております。問題は
工事のハードな面の時間よりもソフトな面、用地が完全に確保できるかどうか、そこの一点にかかっているかと思っております。そういう
意味で私
どもとしても、今用地進捗率が全体の四〇%しか進んでいないと聞いておりますので、一生懸命やってまいりたいと思っております。