○藤井(治)
政府委員 今先生から、現実に沿った御経験のもとに御
指摘、御
指導いただきまして、ありがとうございました。私ども非常に貴重な御示唆ということで、十分きょうは持って帰らせていただきますけれども、一、二
お答えをさせていただきます。
まずバイパスへの誘導につきましては、私どもがバイパスをつくるということは、バイパスをうまく
活用することによって現道において人が安心して歩ける道にするとかいったようなことが目的でございますから、なるべくつくったものがうまく使われるようにする、これをぜひやっていかなければいけないと思っております。そういう
意味で、今後足らざるものは、一層そうなるように
指導させていただきたいと思います。
そういう中でバイパスをどんどんつくっていけばいいわけですが、これには時間がかかるということから、御
指摘の右折レーンの設置のことでございますが、岡崎周辺を見ましても一日四万台の交通が
利用してございます。そういう中で、現在一般県道以上と国道一号が愛知県内で仮に交差する交差点を調べてみますと六十八交差点ございます。このうち右折レーンができている交差点が五十六ですから、できていない交差点は十二でございます。また、五十六の中にも完全にうまく使われているかどうか、これももう一回チェックしてみなければいけないことだと思います。
そういう
意味で、つくるからにはうまく使われる、それからないところは、これからつくるということも含めまして、実は今度の新しい第五次の交通安全五カ年計画の大きな柱が、この交差点改良に大きくウエートを置いておりますので、ぜひその中の最優先の問題意識として、きょう先生から御
指摘のこういう問題については対処させていただきたいと思っておりますが、国道一号の愛知県分では最近三カ所、右折レーンを今つくらせていただいているようでございます。
平成三年度に完了が三カ所成る、こういうふうに聞いております。
また、右折レーンを設置するには非常に道路の拡幅が必要でございまして、場所によって、都市計画決定とか用地買収等所要の手続をしなければいけない場所がございます。こういうところは、ちょっと難しゅうございますので時間がかかるわけでございますが、そうじゃないところはもうすぐにでもやっていきたいと思っております。いずれにしても、渋滞
対策アクションプログラムというのは、こういうものをすぐ解決するためにつくったものでございますから、もし時間がかかるところがございましたら、また先生にその点御報告をさせていただきます。ここはこういう
意味で、用地問題、都市計画問題があるので若干時間がかかるということは、御報告をさせていただきたいと思います。
〔金子(原)
主査代理退席、
戸田主査代理着席〕
それから、中央分離帯等々いわゆる道路施設が道路の線形に合わないために危ない、
利用者に非常に危険性を感じさせる、これは一番あってはならないことでございますが、ここでどうしても中央分離帯が欲しいという要望、それと、全体の流れでそれがふさわしいかということが、時に地点のずれがあるかとは思います。そういうことで、私どももう一度そういうものを見るための努力を、昨今、
地域の例えばJAFの方あるいは教育
委員会の
方等々いろいろな方々と一緒に、駐車場の設置の勉強、あるいはそういう交通混雑の重点箇所はどこかというようなものを選ぶときの作業の中でやっておりますから、こういうものをもうちょっとさらに定着させて、今のような走る人の意見というか、それからもう
一つ大事なのは歩く人、両方から何か
対策を講じさせていただきたいと思っております。
そういう
意味で、環境問題は、実は私ども、こういう平面道路の問題では騒音、環境が一番頭が痛いところでございます。岡崎は、環境緑化といいますか沿道環境
整備ということで、
日本でもモデルになる地区だと私ども思っております。そういうことで、
地域のそういう御協力が得られるところは我々積極的にやってまいります。さらに、得られにくいところであっても、それにかわるものとして、せめて広幅員歩道、そしてそこに緑化をさせていただくというようなことはやらせていただきたいと思いますし、どうしても難しいところは、私どもは沿道環境
整備事業ということで沿道環境
整備地区に指定して、いわゆる二重窓といいますか、窓を二重構造にすることによって防音
対策を行うといったような次のステップの
対策もあるわけでございますので、そういうもろもろの
対策を、これも役所だけがそういうのを知っていて実際に住む方々が知らないというのでは片手落ちでございますから、そういうものをやさしく
地域の方々におわかりいただけるようなそういう努力を、きょうの先生の御
指摘を受けながらさらにしなければいけないなというふうに感じております。
最後に、知立バイパスと岡崎バイパスの両方のことだと思いますが、まず知立バイパスにつきましての四車化、全体が知立バイパス十六・四キロ、確かに暫定二車でちょうど今やっておりまして、一部インター付近で交通渋滞を起こしております。そこで、二年度から、特に混雑の激しい上重原インター、これは一般国道百五十五号との交差でございますが、これと西中インター、これは一般国道四百十九号との間、この二・四キロについては交差点部の改良を含めて四車化を進めております。ここをまず先にとりあえずやらしていただきます。そしてさらに、残る区間につきましても、
利用状況を見ながら可能な限り四車化いたしますが、この二十三号は、さらに先へ延ばせという要望と、その質をよくせいという要望と、二つが絡むものでございますから、こういう、問題の箇所は、対応いたしますが、先へ延ばすことも含めて、いずれにいたしましても、これは
地域の方々と御相談しながらやらしていただきたいと思っております。
それからもう
一つ、二十三号バイパスの岡崎市周辺の
整備の
状況でございます。これは愛知県の額田郡の幸田町から西尾市の南中根に至る延長十二・五キロの部分というふうに理解しております。これは五十一年に都市計画決定ができて、五十五年からやっと
事業化され、いろいろと事情がございましたが六十一年から工事に着手しております。この二年度は用地買収及び工事を進めておりまして、特に西尾市の中根、ちょうど市道の戸ケ崎線というところから南中根、知立バイパスにちょうどつながるところでございますが、この三・四キロは
平成三年度末には暫定供用をさせていただけるようにどうやらなりました。ありがとうございました。こういうことで、これも
一つ一つ、一気に全線というわけにいきませんけれども、ステップ、ステップ、重点区間を置きながらやらしていただきたいと思っております。