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田並分科員 それでは三点プラス一点ということで、大変申しわけないんですが運輸省
関係について、特に
JR関係の
輸送力増強あるいは新線
建設、それらを中心にお尋ねをしたいと思います。
最近NHKが「くらしと政治九一・三」という世論
調査を行いました。もちろん国政に対する
要望事項であるとか、あるいは地方政治に対する
要望事項、いずれも全部国政、地方政治というのはリンクするわけですが、その中で特に地方政治に望む主なものとして、環境問題、それから道路交通網
整備、それから
地元産業の振興、こういうものが上位を占めているわけです。いずれをとってみ
ても、例えば環境問題でも、道路交通網が
整備をされることによって環境が改善をされるという、こういう願いを込めての環境問題に対する
要望もあったようですし、もちろん産業振興というのは道路交通網の
整備というのが欠かすことのできない内容でございますから、そういう意味では、道路交通網の
整備にかける
地域住民の願いというのは非常に強いという意思をこの世論
調査ではあらわしたと思うのです。
そこで、私も
JRの熊谷というところからこちらに通っているものですから、たまたま
新幹線を利用させてもらって、
上野駅から今度はE電に乗りかえて、地下鉄を乗り継いで国会へ来るというのが日常の私の通勤圏なのですが、高崎線の
輸送力の増強については、
JR当局も相当力を入れてその改善に
努力をされていることについては高く評価をしたいと思うし、また、E電の朝夕のラッシュというのは、これは経験をしたことがないと全然わからないと思うのですけれ
ども、もう本当に、時たま階段規制までやってE電の混雑を解消する、よくあれでホームから転落をしたりなんなりする事故が少なくて済んでいるなというふうに考えるぐらい、職員の人が総出でもって事故防止とそれから円滑な電車の通過というのでしょうか、それに
努力をされているという姿を見るのですが、通勤電車の混雑緩和については別の機会で質問をすることにして、特に最近
新幹線が、朝晩はまさに通勤電車並みになってきたということなのです。特に、
上越新幹線を利用していますから、それを申し上げたいのであります。
朝の六時台、七時台、八時台、それぞれ高崎始発で
上野まで来るおはようライナーみたいなのが何本か通っているのですが、高崎を出て次の駅の熊谷でもう既に乗客が立って乗ってくる、こういう状態が最近しばしば見受けられます。特に月曜日の朝なんというのは、単身赴任の方が金曜日に郷里へ戻って月曜の朝早く出てくるという事例があるのでしょうし、そういう意味では最近の混雑度合いというのは非常に激しくなっております。
そこで、
上越新幹線の
輸送力の増強についてまず第一点お聞きをしたいのであります。
JRの方では、三月の十六日のダイヤ改正で月曜日の朝の臨時を、こだま型の各駅停車のものをかなりふやすようでありますが、それ以外の日については、今までこだま型の高崎―熊谷―大宮―
上野というこの
新幹線は上下二十五本運行しておったのです。ところが、今度の三月十六日のダイヤ改正の中身を見ると、残念ながら往復二十四本になっているわけです。要するに一本減っているのです。これはどうも私
どもとすると、今までの
上越新幹線の、特にこだま型のいわゆる「とき」ですが、これの乗車
効率から見てもあるいは朝晩の込みぐあいから見ても、しかも朝晩というのは比較的十二両編成でなくて八両編成が多いわけですが、八両編成を改善をしないまま往復の本数というのを二十五本から二十四本にする、やや解せない
輸送力の増強になっているのではないだろうか、こういう気がするのです。
したがって、朝晩の乗車
効率の推移、おかげさまでこれは昭和六十年の三月に
新潟―
上野間全面開業いたしまして六年経過をしているわけでありますが、
東京の大手の企業、あるいは中小
関係でも既に
新幹線による通勤を奨励をするような形で、定期代まで企業が持って、遠隔地から
東京へ通えるようなそういう手だてを企業によってはやっておりまして、間違いなくそういう企業が年々ふえているわけですから、本来は望ましくないのかもしれませんけれ
ども、なるべく地方分散で職住接近というのが一番いいのでしょうけれ
ども、今の
東京一極集中の中では現実的にそんなことを言ったって始まらないわけで、そういう
東京へ通勤される高崎以遠の人たちが、定期券を利用して通勤電車並みに
新幹線の利用というのが非常にふえたということ、それと、特に群馬県の一部では、今まで御子弟を大学に進学をさせた場合に、
東京都内に独身寮あるいはマンションを借りて、そこで生活をさせて大学へ通わせるという御家庭があったようですが、この
新幹線ができてからは、子供さん方のいろいろなことも心配をして
新幹線による通学定期で学校へ通わせる、こういう家庭も多くなったようであります。
そういう意味では、間違いなく六十年の三月に開業して以来この
新幹線はかなり乗車
効率が高まっているんじゃないだろうかという意味で、この乗車
効率の推移、それから、先ほど申し上げました三月十六日のダイヤ改正で残念ながら上下二十五往復が二十四往復に一往復減らされたということと、それともう
一つは、編成車両数が八両でずっと来ておりますから、それの混雑緩和のためにも十二両編成に編成がえをする必要があるんじゃないだろうか、こんな気が実際に利用してみていたします。
その点をひとつお聞かせを願いたいということと、もう
一つは、追加の問題で申しわけないのでありますが、本年の六月に、大変運輸省、
JRの
努力によりまして、一時御徒町駅の陥没事故等があって延びましたが、三月の
予定が六月にはなりましたが、
上野から
東京へ東北・
上越両
新幹線が乗り入れる、こういうことになりました。せっかく
東京乗り入れをするのでありますから、場合によれば
検討してもらいたいのは、ぜひ東北・
上越新幹線と東海道
新幹線の相互乗り入れというものを考えて、より利用者のサービスを高める必要があるんじゃないだろうか、このような気がいたしますので、その点についてまずお伺いをいたします。