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薮仲分科員 ターミナルの問題だけじゃないのですよ。あそこの大井の操車場へ持っていったり、いわゆる列車を掃除したり汚物の処理をしたり水を入れたり、いろいろなことをやらなきゃならないのですよ。今ぎりぎりでやっているのですよ。今の状態で七・四体制をできるかと言われたら、それはいろいろやり方があるかもしれない。しかし、あの列車の引き込み線の中に、そんなに一時間に十一本以上ほうり込むということは非常に困難ですよ、技術的に。ですから我々は、この七・四体制をどうしてくれるんだ、東海道、JR東海の沿線の人は、これは一番関心の深く高いところなんです。おっしゃったように、我々は、これを増強してほしい、九・三・三の、「ひかり」九本、
通勤「こだま」や「こだま」の体制にしてほしい、こう思っておるのです。
ただ、もうこんなことで余り時間をとっておられませんからずばり言いますけれ
ども、我々は少なくとも新聞紙上でいろいろなことを聞いておるのですよ。私もこの国鉄の分割・民営のときにかかわった一人として申し上げますと、何を言っているんだと、私は心の底から怒りが込み上げてくるのですよ。今申し上げたように、航空機の増便はできない、新幹線は座る席がなくて立っていなさい。しかも今度、上場の問題も出てくる、新幹線の買い取るという法律ももう通ったはずです。こうなってきて、じゃ、JR東海の沿線に住んでいる我々は、もっと快適な新幹線による足の
確保ができるのですか、こういうことが一番問題なんですよ。
新聞紙上を見ますと、JR同士のけんかみたいな話がおもしろおかしくマスコミでは出ています。私をして言わしめれば、何を言っているんだ、JRの西であろうと東であろうと東海であろうと、何を考えておるか。本来は、まだあなた方の役職は国鉄になっているのですよ。そうでしょう、国鉄の改革
推進の
総括審議官でしょう。まだ国鉄という名がついているのですよ。みんなはJRになっていますけれ
ども、
皆さん方の肩書はまだ国鉄のはずですよ。あの国鉄というのは何だ、国民が営々として国民の税金であの国鉄というものを守り育ててきた、国民共有の財産ですよ。会社が民営化されたから会社の意のごとくしようなんておこがましいと私は思うのですよ。いろいろな社長の流言飛語が記事に出ておりますけれ
ども、何をのぼせ返って思い上がっているんだ、あの分割・民営の原点に返れ、国鉄は国民共有の財産ではないか、国家国民のために、本当に国全体の均衡ある
発展のためにどうあるべきか。一社の社長が——一企業のためにこの国鉄の分割・民営に国民が賛成したのではないのですよ。国民共有の財産として、東であろうと西であろうと東海であろうと
関係ない、国のために大動脈はどうするか、しっかりとした決意を持たなかったらどうするのですか、そんないいかげんなことを言っていて。国民の前に恥ずかしくないのですか。国民の財産ですよ、あれは。たかが一企業のものではありませんよ。間違わないでほしい。私は、そういう点が非常にふまじめで、
分科会だからといって甘く見ないでいただきたい。
我々国
会議員は本気になって日本の将来を考えて、どうあるべきか。やはり今やらなければならないのは、いろいろなことを、学者は検討会をやっている、
総括審議官の諮問委員会でやっているのはわかっている。本来なら私は
大臣の諮問委員会でやってもらいたいぐらいの決意なんです。大動脈が、今言ったようにお客さんに立ってろというのでしょう。開業二十六年間、老朽化だって激しいし、だったら
大臣が、本当にあの東西の大動脈の東海道新幹線は国家的な大事な事業である、国民の合意のもとにJR東海の輸送力は増強します、国民の
皆さん心配しないでください、こう言うのが
総括審議官であり、私は村岡
大臣は昔からよく知っておりますから、そんなことはないと思って、きょうは
大臣の決意を聞こうと思って来たのです。東海道沿線の人がどれほど
運輸省に期待しているか、あんなくだらない会社ごときの、そんな自分の土地だとか人の土地だとか言って、間違えなさんな、その前に国民の共有の財産だということを忘れるな、私はそれを言いたくて、きょうおるのでよ。もっと本気になって日本の将来を考えて、日本の大動脈をどうするか、国民の
皆さんに恥ずかしいですよ、あんなこと言われていて。株の上場をしてどうのこうの、そんなことで浮かれているときじゃないのです。
今、第二東名だって簡単にできませんよ。これから十年先なのかあるいは十五年先なのか、通りませんよ。今新幹線を増強するしかないじゃないですか。
大阪空港だって騒音問題でもう満杯じゃないですか。二百便以上飛ばしちゃいけないのでしょう。もっと具体的に数字言ったらどうですか。我々は、少なくとも何とかならないか、航空機はどうなんだ、いろいろなことを考えて、やはりとりあえずは、この大動脈のためにはJR東海の増強しかないだろう。こんなことはJR東海のためでもない、東のためでもない、西のためでもない、日本の国のためにJR東海の増強は必要である、少なくとも
総括審議官たる者、きちっとそれぐらいの決意を持って、おたおたしないで、びしっとやったらいいじゃないですか、情けない。あなたに聞くよりも、村岡
大臣にお伺いしたいと思うのです。
我々国民は、あの東西の大動脈の中で今増強できるのはJR東海の、さしあたっては増強してほしい。あの品川につくる、つくらない、場所はどうであれ、やはり今のままの
東京駅だけの始発であっては間に合わない。品川から始発の列車もつくらなきゃならないのか、いずれの拠点であろうとも新しい駅をつくって増強していただくことが、中央リニアだってそんなに簡単にはできないんですから、私は
大臣に、国民に向かってJRの、この東海沿線の
皆さんに不安のないような輸送力の
確保を本気になってやっていただきたいと思いますが、
大臣いかがですか。