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上田(利)
委員 今
数字を出していただきましたけれども、本当に膨大な金がかかっているわけですね。これはすべて
受信者、いわゆる視聴者から
受信料という形で、一部政府からのものもございますけれども。
そういうことを考えますと、今回、
BS3Hの打ち上げが四月の十九日
失敗してしまった、もう午前中からそれぞれの同僚議員が問題にして本
委員会でも論議しておるわけでございますけれども、これは非常に重大だと思うわけでございまして、昨年の二月の二十二日でございますか、2Xがやはり打ち上げで
失敗をいたしました。そのときにも、
平成二年度の予算
審議のときにも大きな問題になりました。これは重大な問題ではないかと。2Xが打ち上げ
失敗になってしまった、保険料で払えるからということですけれども、その保険料を保留をして、そして代替で2Xのかわりをすぐ探してと、こう
会長はおっしゃいましたよね。そのいわゆる代替の
衛星ということで3Hを今度は上げた。一説では、Xだったから名前が悪かったから今度はHにしたらこれは絶対大丈夫だろう、こういうことがあったとかないとか、うわさではありましたけれども。
私は、十八日の日に、ある人に、これはどうも難しいぞ、今回も
失敗するのじゃないか、こう思う、どうもおれの予感はそうなってしょうがないと。そしてゴルバチョフのいわゆる歓迎晩さん会へ十八日に出まして甲府へ戻りましたら、そうしたら向こうで、朝落ちたという、
失敗だ、こういう情報がすぐ入ってまいりましたけれどもね。
この重要なときに、
会長は、ゴルバチョフ大統領がもう十六日から我が国に来られるという中で、あなたは先にソ連へ飛んだのですよね。そしてゴルバチョフと会見をした、その模様が
NHKのテレビを通じて、予告もありました。大々的に予告をして、今まで
会長がやるのにそんな予告があったかなと。私、生まれてから、
NHKがテレビを始めてから見ておりましたけれども、そういうことがなかったけれども、あなたの場合は予告があって、そしてそれを一時間以上にわたってその模様を放映をしているのですよ。
何でこの重要なときに、去年の二月の二十二日をよく思い起こしてくださいよ、2Xが落ちたときに、これは大変なんだ、大変なことなんだ、そういう中で、すぐその保険料によって、それを使ってまた上げなければ大変な
状況になってしまうというときに、あなたは外国へ、何の用事があったか知りませんけれども、ゴルバチョフなんかこっちへ来るのですから、何でゴルバチョフが
日本へ来られる前に行かなければならなかったのですか。人事もそのまま決めて飛んでいく。
衛星はどうなるのかという、十九日に上げることは決まっているのですから、その日程が、もう二十三日までは向こうに行っているという日程を組んで行っちゃったのでしょう。まあ私ども報告は受けておりましたけれどもね。トップである
会長がソ連の地においてゴルバチョフとの会見の模様を放映をする。まあ大臣でもあんなに長く、総理大臣が行ったってあんなに長く放映はしないでしょうな、私、今までのを見て。
何のために行ったか。やはりその
衛星について、あなたは関心がなかったんじゃないですか。そんなの落ちようが落ちまいが、また保険で返ってくるんだから、
アメリカも喜ぶ。お蔵に入っているどうにもならぬようなものを
NHKが買って、上がったって上がらなんだって、もう百三十五億円で買って、
アメリカは落ちても何でもいただき。うちの方も保険料を払えば、これで見ますと実際は十七億ぐらいというが、二十七億円ぐらいですか、保険料がかかっておるわけです。そんな安易な考え方で、あなた、飛び出していっちゃったんじゃないですか、どうですか。