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山下(八)
委員 特に
郵政省の場合、
土地の先行取得というのが正直申しましてできないのですね。これは私の選挙区の例を出して恐縮なんですが、可児市というところがありまして、ここは名古屋の大変なベッドタウンでございまして、この十年間くらいにとにかく人口が倍くらいになってしまったのですね。現在でも多分
全国の人口伸び率のベストテンの中には入っているのじゃないか。今資料を持ってませんからはっきり覚えてないのですが、
局舎ができましてまだ十年たつかたたないかくらいなんです。
それで五年くらい前、これは人の不幸を喜んではいけないのですけれども、たまたま隣に弱電の電気屋さんが店を張っていまして倒産しました。どっちみち
局舎はすぐ手狭になるのだから、倒産したこのチャンスに、地続きだし、角地になっていて、将来のために大変いいから買いなさいよと言って、当時東海
郵政局の方にも、何とか買う方法はないのだろうかというお話を申し上げたことがあるのですが、とうとう買うことができなかった。これも第三者に買われてしまった。今は
局舎が狭くて狭くて大変苦労しているわけです。
そういうことを考えますと、
大蔵省お見えになっておりますので、その辺についても、今御答弁必要としませんが、ぜひ
大蔵省としても
土地の先行取得について、
土地というのはチャンスがないとなかなか、そのチャンスを見逃してしまいますと、ビルを建てるのと違いましてなかなか取得しにくいという点がございますので、なお一層検討していただきたいと思いますし、
郵政省も検討をしていただきたいと思います。
それから、ちょうどいい機会でございますから
大蔵省も耳を傾けておいていただきたいと思うのですが、実は、私は八日の日に名古屋の逓信病院を視察をさせていただきました。ここで病院長さんとか
事務長さんとかあるいは薬剤の
責任者とかまた労働組合の
委員長さんとか、いろいろな
関係者からのお話も聞き、そして病院の
施設も見させていただきました。
それで、ことしの一月三十一日付で人
事部長さんと建築
部長さんあてに、名古屋の逓信病院を建てかえていただきたいという要請、要望書が出されたと思うのです。この要請書の中身を見てまいりますと、しかも
郵政省の職員の署名だけを集めまして、それも短期間で七千八百四十人もの、これは一般の方ではなくて
郵政省の職員の署名で出されているわけですね。これは、出されました
関係者は、全逓信労働組合の愛知地区本部の
委員長さん、静岡地区本部の
委員長さん、岐阜地区本部の
委員長さん、三重地区本部の
委員長さん、それをくくります東海
地方本部の
委員長さんと、東海が
一つになって要望書を出された。
それで、私も率直にあそこへ行きまして見させていただきましたら、
一つは個室というのがないのですね。それからもう
一つは、今六人室で入院なさっているこの部屋が、普通の病院でいいますと多くても四人室ぐらいのところが六人室になっている。特に重病の方だけ二人室にして少しだけ部屋がとってある、こういう状況でございました。それから、今日的に見ますと廊下も随分狭くて、普通の廊下の三分の二ぐらいの
程度しかないんじゃないかな、最近のアパートの廊下と同じような
感じが率直にしたわけです。それから、全体的に狭いと思ったわけですが、階段の横
あたり、医療機器なんかが、簡単に言えば倉庫がわりに置いてある。ああいうところに本当に置いていいんだろうか、あるいは消防法から見たらどうなんだろうか、そのような心配もいたしました。
それで、いろいろとお話を聞かせていただいたわけでございますけれども、そういう中で、それこそ今のあそこの名古屋の逓信病院につきましては大変評判がよろしゅうございまして、もう毎年毎年患者さんが大変伸びてきている。六十年で十五万九千七百三十八人でございましたのが、毎年毎年一万以上の患者さんがふえまして、もう
平成元年度には二十万を超えてしまう、大変な伸び率であるわけです。
そういう中で、
一つは逓信病院でございますから、
郵政省の職員の皆さんが大体このうちの四割ぐらいだろう、あとの六割ぐらいは
地域医療として
地域の皆さんの医療にも携わっている。だけれども、この六割の中には
郵政省のOBの皆さんもたくさんいらっしゃいますから、このOBの皆さんはどれだけこの六割の中にいらっしゃるか、これはちょっと確認はとれないというようなお話等も聞きました。
そういう中で、私は率直に申し上げまして、逓信病院が
全国十四カ所あるそうでございますが、この逓信病院の皆さん方は、オール
郵政省の職員の皆さん方のそれこそ命と健康を守る仕事を健康診断を初め一生懸命なさっているわけですね。その上に立ちまして、そして職員の皆さんが、また
先ほどのお話ではございませんが、愛のサービスで一生懸命職員が健康で行う、それがまた住民にサービスしていく、そういうことを考えますと、私は、この逓信病院の任務というのは大変重要な任務を持っているのではないか、そのように思うわけです。
そういう中で病院長さんなんか、どうも逓信病院というのは光が一番当たりませんよ、このようなお話等もなさっていたわけでございます。まず、そういう一番皆さん方の大切な命を支える、ここに向かってもっと愛の光を与えていただきたい。そのためには私は、結論を申し上げますと、ここはなるべく早く改築した方がいいんじゃないか、そのように思いますので、その辺につきまして
郵政省の考えをお聞かせいただきたいと思います。