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小川(国)
委員 ちょっと時間が限られておりますのでまあ要望として、私
どもは各
省庁で古紙がどういうふうに
利用されているかというのを調査させていただきました。
厚生省から
通産省から農水省から再生紙の
利用度を見ましたら、
環境庁はコピー用紙、ファックス用紙、ワープロ用紙、一〇〇%皆
利用されておりますし、トイレットペーパーも一〇〇%。
通産省も複写用紙、トイレットペーパー、ざら紙、板目紙、一〇〇%。オール一〇〇%。
厚生省もオール一〇〇%。非常によく再生紙を使って御
努力には敬意を表します。農水省さん、コピー用紙五%ということで非常に低いんでこれは今後御
努力願いたいと思います。おいでになる
省庁ではそういうところで、各
省庁の方は割愛させていただきたいと思いますが、いずれにしてもリターナブルなものを
利用する、そういうことにいろんな面で各省これから御
努力をいただきたいと思うのです。
最後に私はこの問題、
質疑の中を通じて今度の
法案の骨格もそうでありますが、再
資源を
利用促進しようというその視点はわかるわけでありますが、もっと大きな面からいくと、何回も使われるリターナブルでなくて一回きりのワンウエー
容器というようなものがいろんな面でふえてきちゃっている。そういうものを、外国のようにワンウエー
容器をやっぱり禁止していくあるいは課徴金をかける、こういうことによって
環境保全の上からもあるいは
ごみを減らす面からも障害になるワンウエー
容器、こういうものはやっぱり禁止するか課徴金をかけるかしておるわけですね。
通産省はやっぱりそういうところからいえばそういうものに課徴金をかけて、あるいは
大蔵省にしても
環境保全税のようなものを
考えて、ちゃんとした
一升瓶でも
ビール瓶でも何回も使っているところはいいわけですが、一回きりのワンウエー
容器をつくっていく者に対してはやっぱり一定の課徴金をかけていく、こういう
考え方があっていいんじゃないか。やっぱりそういう課徴金を
考えるか、あるいはもう一つは
回収のために、例えば空き缶の
回収で、オレゴン州初めアメリカの九州とか、あるいはヨーロッパの各国が全部というかほとんどぐらい採用してきているこのデポジット、課徴金を併用しているところもありますし、そういうものを取り入れていくとか、あるいは
回収している業者に対して融資とか、いろいろ最近は用いられてきているようですが、もっと何らかの助成なり補助の制度をもって
回収システムの
回収業者とかあるいは
回収に
協力しているボランティア団体に、お茶一杯飲めないという状態じゃなくて、業としても成り立つ、それから、やはり
協力しがいがあるというような
システムを経済的に誘導していくというのは
通産省の本来的な
役割じゃないのかな、こういうふうに思うわけだし、そういう点では、
環境問題全体を所管する
環境庁も、そういう課徴金制度、デポジット制度、補助金制度、こういうものを導入しながら今の自由経済のゆがんだ、行き過ぎた面を是正さしていく、こういう経済的な方策を導入することが必要なんじゃないか、こういうふうに思うのですが、その点を最後に
環境庁長官それから
通産大臣にそれぞれ伺って、私の
質問を終わりたいと思います。