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岩田委員 ぜひ御努力をいただきたいと思います。
昨年の十二月の十四日、十五日、社会党は
地域介護システムの問題につきまして、大分県の西国東郡の真玉町というところに視察に行ってまいりました。私も参加をしてきたわけでありますが、ここは
人口が四千六百七十九人、高齢化率が何と二八%になっておるわけですね。それから、十年後のいわゆる統計上の予測によりますと高齢化率は五〇%を超えることは間違いない、こういう
状況です。
全国でも有数の高齢化社会を形成しているわけですね。農村
地域でありますが、減反で百姓をする、農業をする若手がいないのです。お年寄りはもうできない。
そこで、お年寄りの生活実態について私も幾人かの
方々、お年寄りとお会いしてまいりましたが、そこでは比較的こういう方が多いですね。私はおやじが生きているうちにぜひとも帰ろうと思って田舎に帰ってきました。息子や娘は北
九州や大分や大阪に行っています。大体そんな調子なんですね。そして、自分たち夫婦はもうここで、この自然の中で余生を送りたい、終わりたい。息子や娘が別府に出てこいとか大分に来ないかとかというのはあるけれども、もうあんなところには行きたくない、あんなところというか都会には行きたくない、ここで余生を送りたい。かといって、かつてのように
定年間近になって、
定年になったら帰って後を継ぐとか農業するとかという農業がないわけですからね、こういう
状況なんですよ。じゃあ、おじいちゃんおばあちゃんは今後どういうふうにするんですか、動けなくなったら何とか
考えていきましょうというのんびりした御返答もありましたけれども、町長さん以下この
地域活性化には大変なわけなんですね。
そこで、今大臣が御
答弁いただきましたが、大規模
開発プロジェクトができる、今回の
促進地域ができる、そして、その他幾つかの過疎山村などがありますけれども、それでもなおかつ残っていく、こういった
地方をどうするか。この愛情こもった目でもって
地域活性化のための御努力をしてほしい。大分に行ってつくづく再確認をしたのは、高齢化社会というのはやっぱり雇用の問題ではないか、こういうことなんですね。先ほどもお尋ねした中にあるわけでありますが、
Uターン志向者の中で、また、この
Uターンを現実にして
地域に帰った方の中で比較的多いのは、両親と一緒に暮らしたい、これはやっぱり日
本人として安心をいたすわけでありますが、高齢化社会は突き詰めていくとやっぱり雇用の問題ではないか。したがって、そういう意味では
労働省の果たされる役割は極めて大と言わざる得ない、かように思いますので、改めて御要望しておきたいというふうに思います。
次に、今般この
法律を
改正をして新たに実施されようとしております
施策は従来のものと違いまして、従来は失業の予防とか失業者の再
就職の
促進、言ってみれば消極的な側面が多かったのではないか。今回のそれは
地方に
魅力をつくる、こういった雇用政策で積極的に取り組まれようとしている。しかも、大臣の御
答弁もありましたように、
労働条件や生活環境も含めた幅広い視野を入れた積極
施策であろう、こういった点では評価をするわけであります。そうすると、この
法律の目的規定、先ほども若干環境整備
地域についての御
答弁ございましたけれども、
法律の趣旨がはっきりわかるように改めたらどうかというふうに思いますけれども、いかがでしょう。