○川端
委員 現実にはいろいろな思いで投票されていると思いますね。おっしゃるように
政党で選んでいる方もおられるでしょうし、政策的に、少し前の
選挙ですと消費税に賛成なのか反対なのかということでお選びになることもあったでしょうし、地域、長らくこの地域からは代議士が出ていないから、新しく出たらこの人を出したいというふうな党派を超えた
部分もあったでしょうし、あの人はいい人そうだからということもあったと思います。今申し上げたような
政党あるいは政策、それから本来の
意味の人物、この人は経験として外交とか経済に非常に詳しい人であるとかいう人物、あるいは地域的に、この地域を非常によく知っているというふうな
部分で選ぶことはそれなりに
意味のあることだというふうに私は思います。
そういう
意味で、比較的
政党がないがしろにされたのではないかということ自体は理解するのですけれ
ども、選ぶときに、先ほど
先生少しお触れになりました西ドイツのように、
政党だけだ、極端に言えばだれかは別にしても
政党なんだということよりは、今申し上げた
政党であり、政策であり、本当の
意味の人物であり、地域というものを加味したような選ばれ方が非常にいいのではないかなと私は思います。そういう
意味で、
現行の
部分でもおのおのの方はそれでかなり選んでおられると思いますが、少し
政党のウエートが少ないかな、同時に、そのときにお金という要素が地盤培養という
部分で非常に入り込んでいるのではないか。だから
選挙にお金がかかり過ぎる。裏返して言えば、
有権者がその利得みたいなものに情実を絡ませて投票していることが結果的にお金のかかる
政治にしているのではないか、そういう御認識ではないかなというふうに思うのです。
そういうときに、お金の問題をクリアするということとダイレクトに、中
選挙区制で同じ
政党の人が何人も出るということが非常に強固な原因であるというふうな御
答申、
考え方としては本当にそうかなという疑念をいつまでたっても私は払拭できないわけです。だから
選挙制度を変えるということといろいろな
政治資金とかいうものが一体であるということで御
答申されておるわけですが、必ずしもそうではなくて、むしろ個々人の周辺、
政治家の周辺にまつわるお金という
部分をいかにクリーンにするかという、倫理の問題、
政治資金の
あり方の問題、
公的助成の問題というのは先行してでもやるべき問題ではないかというふうにずっと思っているわけです。
と申しますのは、例えばさっきも少しお話がありましたけれ
ども、今まさに統一地方
選挙が始まります。そうしますと、公職の
候補者という
意味で、今
選挙をやっておられる方、それからこれから一カ月ぐらいの間に
選挙をされる方も全部
政治資金等々に関しては関与を受けるわけですね、
選挙制度の
部分を改正するとすれば。そういうことで、
政治資金の
部分はセットであるというのは、
選挙制度としてはセットだ、セットだと言われているのは国政の
選挙の
部分だけなんです。ところが、お金の
部分に関してはすべての公職候補に関与する。そうするならば、地方自治というものに対する
選挙の
あり方、現に例えば県
会議員の
選挙等々を見ますと、一人区から十何人区までいろいろあるというときに、そういうものも同時に
議論をされている中で出てくるのならそれなりに理解できるのですが、そういうことではなくて一体であるという
部分が強調されると何か片手落ちのような気がいたします。
そういう
部分では、
政治家にまつわるお金というものに関しては先行してやるべきであるし、中
選挙区制と何か表裏一体みたいな
部分が、ないとは言いません、かなりあることも事実ですが、表裏一体的な
部分で
有権者の選択の幅をそこまで結果的に減殺してしまうということはいかがかなと思うのですが、その点に関してはどんな御所見でしょうか。