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国務大臣(
山本富雄君) 結論から先に申し上げますが、これはもう貫かなければならないというふうに考えております。それは今、
政府・
自民党というふうな
先生の
お話でございますが、決して
言葉じりをとらえるつもりはございませんけれ
ども、これは
政府・
自民党じゃないんです。
国会で、
衆参でこの問題は
決議がされておる。
衆参でしかも
全会一致で
決議がされておる。私
どもは
議会で育った子供ですから、
議会の
決議が、立法府の
決議が、しかも
衆参にわたって度々行われておるというようなことは、いかに重要なことかというふうに私
どもしっかりこれを受けとめなくちゃならない。ですから、従来の
政府の
方針、
自民党の
方針とよく言われますけれ
ども、これは
国会決議を踏まえて貫き通さなくちゃならないというふうに私
どもは考えておりまして、従来どおりの
姿勢で
国内自給ということを貫き通すというつもりでございます。
なお、今
お話しの一%でございますけれ
ども、これはいろんな
新聞にあるいは大きく、あるいは小さくこの間から出されまして、私
どもも少しどうも大きく扱い過ぎているのじゃないかなという感じを持ったわけでございますけれ
ども、あれは
政治レベルで
話し合いをしたとか
交渉事をしたとか、新しい
内容を持った
話し合いがなされたとかそういうことでは一切ないんです。これは、事務的な
専門家がジュネーブに集まったときに、お互いが従来出している、この秋を目指しての、年末を目指しての新しい
ウルグアイ・ラウンドの合意のテーマを各国が全部出したと、今まで。その出したものについて
質疑を行ったり確認をしたり、そういう
事務的レベルでやった中で、
アメリカがこのときに一%だとあるいは十年だと。十年たったらゼロないしはゼロに近くしろというふうなことなどを含めて、これは米だけじゃありません、
食糧全般についてそういう言い方をされたわけでございます。(「
答弁簡潔に」と呼ぶ者あり)ちょっと大事なところですから。
そこで、繰り返すようですけれ
ども、
我が国が今まで主張してまいりました、
我が国は米国の
関税化構想は受け入れられないというふうな
態度を終始一貫やってまいりました。このときもそういう調子でございますから、この一%を論議するなどということは一切しておらないということであります。この
基礎的食糧については、
所要の
国内生産水準を
維持するために必要な
国境措置も講じていく、こういう従来の
姿勢を崩さないでいきたいということでございます。
長くなって恐縮でございました。