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山口哲夫君 私の今質問したことも含めて十分ひとつ検討していただきたいと思います。毎年改正するなら、毎年ずっとこれから
大蔵大臣やるのを支持してもいいですよ。
福田
大蔵大臣の当時、福田さんは二年に一回くらいやるべきだ、そう言っているんです。なるほどうまいことを言うなと思ったんですけれ
ども、物価指数から見ますと、大体一〇%くらい上がったらこれはもう当然改正しなきゃだめだというふうに判断してそう答えたんです。愛知
大蔵大臣のときには毎年上げてもいいと
国会で言っているんです。そのときの物価指数を調べましたら、最初は五・七%、次の年は一五・六%。だから、五%、まあ一〇%前後くらいになったら当然上げなきゃならないなというのが歴代の
大蔵大臣の
考え方だなと思ったんです。だからあなたも、これは先輩大臣よりももう少しいいですね、毎年やっぱりやらなきゃならないだろうなとおっしゃっているんですから。そういう点では、少なくとも
人事院勧告だって五%では勧告を出さなきゃならないんですから、私は五%くらい物価が上がったら
旅費ぐらい改正したっていいんじゃないか、実費弁償ですから。
大臣、随分積極的な御答弁をいただきましたので、この問題はこの辺で終わって、ぜひひとつきちっと毎年
改定できるように
努力をしていただきたいと思います。
余り時間がないので、
赴任旅費なんですけれ
ども、
人事院の資料をいただきました。民間と比較したらびっくりいたしました。何でこんなに違うんですか。課長クラスで十級で
公務員の場合三十九万四千円。民間は六十六万三千六十六円。二十六万九千円も違うんですよ。これは全部そうなんですよ、係長クラスから何からみんな調べてみましたら。これはちょっとひど過ぎるんじゃないでしょうか。せっかく
人事院が民間のを調べてやったんでしょうけれ
ども、余りにも差があるので、こういうことのないようにこの
赴任旅費はもっと上げるべきだというふうに思います。時間がありませんので答弁は要りません。
それで、そういうふうに質問するとあなたの方は、実態
調査に基づいてやりました、二千六百人からの
公務員の実態
調査をやった結果三四%足りないので三四%上げました、恐らくこういう答弁になると思うんです、時間がないからこっちの方でお答えしておきますけれ
ども。
そこで、私は、それじゃ
公務員の実態
調査をやって出したこの数字というものが現実の引っ越し料金に比べてどうかということで、実は引っ越し専門の会社二社を調べました。そうしましたら、東京―札幌、四人家族、課長クラスで四十二万八千四百円かかります。本人のお手伝いもいただいてこのぐらいかかります。
公務員は幾ら払っているかと思ったら三十万六千円。十二万二千四百円足りません。もっとひどいのは札幌―東京間。これは家財道具四トンだと。調べましたら、引っ越し屋さん笑っていましたですよ。四人家族で四トンというのはむちゃですよ、三人家族でしかも子供が乳飲み子ならまだわかる、小学校に上がったら子供の机だって買わなきゃならないから四トンじゃできません、八トントラックでなければまず不可能でしょう、こういう話でした。それで、八トントラックで幾らかといったら六十万九千六百円。実際に出ているのは三十万六千円。何と三十万三千六百円も足りないんですよ。しかも、ピアノも乗用車も入っていない。ピアノと乗用車を入れると十二万から十七万かかるんです。
政府が命令を出して転勤を命じておきながら、
赴任旅費は自分がかかった半分しかもらえなくて、あとの半分は自腹を切らなきゃならないという、そういう
赴任旅費というのはあるんでしょうか。実費弁償からいったらこれはもう問題にならないと思うんです。これはぜひ
改定してください。簡単に答えてください。