○永田良雄君 これだけでデータベースをつくり、それから
人材を紹介するという話でありますが、四千八百万円だけでは十分とはしない、こういうお答えでありますから、積極的にこれから予算をふやして充実させていっていただきたいと思うわけであります。
その際に、やっぱり人がいるのは
民間の大
企業の先端
分野にたくさんの人がいるわけでありますから、それをいかにうまく
組織するかということが一番大事なんであって、私は何も機構が人間を抱え込むということをちっとも考えておりませんで、いろんな人たちをどのような
組織として抱え込んで自由奔放に使っていただける
システムをつくっていただくかということが大変大事だと思っておりますので、その点もひとつよろしくお願いしたいと思うわけであります。
それから特に、私は富山でありますが、富山も
CATVやっているわけでありますが、なかなかうまくいっておらぬという感じであります。それはなかなかいい
ソフトのプログラムができないし、できないから
利用者が少なくなってきてまた採算が悪くなっていく、こういう極めて悪循環を繰り返しているのが現実であります。そこへもってきて、富山市でそういう
状況でありますが、もう
一つ今度は砺波市という散居村で、部落があっちこっち点在しているところへまた
CATVの企画があるというふうに聞いておるわけでありますが、これは
先ほどお話がありましたように、少なくとも
事業を開始するには
設備投資をやらなければいかぬわけですね。そうすると、
CATVだと必ず線を引かなければいかぬのだろうと思うわけであります。範囲が広がれば広がるほど線を引く範囲が広がりますから金はかかります、そして人数が少ないわけでありますから入ってくるのは少ない、採算としては極めて難しい
状況になると思うわけであります。
地方がなかなかそういうふうにうまくいかぬという面も
一つは、
先ほどどういう費用がかかるんですかということを聞いたのはそれでありまして、衛星でやる点は別といたしまして、それぞれ線を引かなきゃいかぬ、線を引くのに物すごく金がかかるからということになるようでありますが、それについて何か工夫をせにゃいかぬのじゃないかなというふうに思うわけです。
と申しますのは、一極集中を排除するには
情報の分散化、そして
地域での均衡化、均等化というのが大変大事でありますから、そのためには非常に金のかかるそういういわば
情報通信のインフラとも言うべきそういうものは何か公共的な仕事として、
民間だけにやらせておくといつまでたっても私は
情報通信の格差はなくならぬと思うわけです。したがって、そういう公共的と思えるインフラ部分、線を引くところは自治体あるいは国、一部
民間も出してもいいわけでありますが、そういうのが共同で金を出して、将来参入してくるのも含めて大きな容量の線を引いておいてしまう、いわゆる共同溝みたいのをやっておく必要があるんじゃなかろうか、そういうことを考えていかないとなかなかいかぬのじゃないかと思うわけであります。
ちょっと聞いてみますと、下水道を
地域に
設備するときにそれと一緒にやっている例もあるやに聞いておるわけでありますが、そういったふうにある程度容量の大きいものを引いておいてしまえば、あとはもう後から参入してくるのは使用料を多少負担しても、その間公共的なものである程度やっておくということが必要じゃないかと思うんですが、そういうことが間違っておるのかどうか、そういうふうにやるべきなのかどうかという点についてお答えをいただきたいと思います。
これもそれも私がこう申し上げますのは、これはいろいろ
支援措置をしていただくわけでありますが、これだけでは私は
地方と大
都市の格差はなかなか埋まらない。したがって、かなり思い切った公共的なてこ入れをしないことにはいかぬのじゃないか。だから、民活といって全部
民間へ任せるという部門が必要なことは私も大変よくわかるわけでありまして、
民間の競争力をうまく
利用することは大変大事でありますが、しかし、公共的な部分はいわゆる公共部分のセクターである程度
整備していくという方向をぜひやっていただきたいというふうに思うわけであります。
郵政省は、一般会計が大変予算の方が厳しくてシーリングがあってなかなか大変だということはよくわかるわけでありますが、ここはひとつ二十一世紀へ向けての大変新しい
分野の問題でありますから、ひとつ大いに頑張ってやっていただくのを期待しながら私の
質問を終わりたいと思います。できましたら、大臣からもその決意をお聞かせ願いたいと思います。