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守住有信君 今それぞれお答えがありましたとおり、と同時に、自治省、郵政省、NTTが絶えず連携しながら役割分担をする。そしてかつ、私はNTTに申し上げたいけれども、ああいう過去に何メートルまで来たという前例もある。
豪雨でもうそれ以上になるかもしれない。そうしたら交換機のところはみんな高くコンクリートで上へぐっと上げる。人間は平地だけれども、営業マンは平地だけれども、みんな高く上げてもらう。
それから、場合によりては携帯
電話のシステムで、有線系はこれはケーブルが切れるから橋が流れればこれはだめになるわけだから、そういう無線系の携帯
電話、自動車
電話、エリアが狭いことはわかっています。
佐賀の方は一円聞こえるけれども、
阿蘇へ行きますと、
阿蘇町は聞こえるけれども
一の宮のちょっと上、外輪山のそばまで行くともう聞こえぬ。私は自分で使っているからようわかっておりますが、そのエリアも拡張なさる。と同時に、交換機を有線系と別にするような仕組み。
それで、私はいずれは五、六年先は衛星通信から移動系の通信系になっていくとこう見ておるわけですから、それを待っておって地上系のを広げない、どうせ衛星系に六、七年先はなるからといってそれじゃいけませんよ、NTTは。やっぱり自動車用の携帯
電話のエリアを広げながら、そして従来の
電話の交換機をうんとかさ上げをする。それでも橋が流れたときは、あそこの橋のところにケーブルはひっついておりますから一緒に流れるわけだから、そのときには無線系の利用、そしてこれも日常から
市町村は自治団体として広い
地域を持っておられます、
過疎地域になればなるほど広い
地域。大都会の方はいろんな会社の
電話を使ったり公衆
電話があるわけです。ところが
過疎地域はそうじゃないんだ。だから、何も私は町長さんが自動車
電話を持てということを言っておるんじゃなくて、役場の人たちが携帯
電話、幸い十万円の分だけは民間と違って要らぬようでございますから、そういう利用法も日常の自治行政の中で御活用になって、エマージェンシーのときも使う。NTT側は、有線系はケーブルでダウンしても無線系の方は大丈夫だというふうなシステム構築というか、それを三者で協議して詰めて進めていっていただきたいということを最後にお願い申し上げるわけでございます。
それから、先ほどからの豊肥線の問題ですが、片や
大分、片や
熊本でございまして、私は民営・分割のときの附帯決議の第二項ですか、これだけは覚えております。そして私もそれなりに勉強してみました。これは運輸省の方来ておられますが、
鉄道防災事業費補助金、これは
鉄道そのものでなくて、その沿線の民家、
道路等を守るための法制でございまして、
工事費の二分の一補助。予算を見ますと、
平成二年度十五億六千万円、こういうあれでございます。それから今出ておりました
鉄道軌道
整備法、これも八条でございますか、今御説明のように会社が
復旧の能力がないとき、つぶれる寸前みたいな
島原鉄道とかそういうものに対するこれは立法趣旨でございまして、それも
災害の二〇%補助でございます。
私は前から、新幹線問題も同じでございますが、
鉄道、鉄路、これは
道路でございますよ。上にレールがあって電気
機関車が走っておるわけだ。私は運輸省の姿勢を前から疑問に思っておる。港湾は船会社が負担しておるわけじゃありません。飛行場も航空会社が負担しておるわけじゃありません。公共事業としてやっておる。なぜ鉄路、
鉄道だけが、同じ
道路だけれども、それがなぜ社会資本として、公共事業として運輸省は長い間お取り組みにならなかったのか。しかもなお、民営・分割というときにも
災害に対する備えというものを法制度的にも余りお備えになっておられぬようだ。
ところが一方、きょうの新聞でございますが、「
整備新幹線など財源管理 特殊法人を設立 大蔵・運輸両省」、中を見ますと、「同機構の補助対象としては、
整備新幹線建設費のほか、大都市圏の地下鉄、常磐新線など通勤新線、JR東日本の三鷹―立川間(中央線)の複々線化
工事など大規模
改良工事などを予定している。」。なぜこの中に、今回は
九州でございますけれども、
九州の豊肥線の公共事業的な性格の補助を、そういう発想を、予算折衝の前でございます、どうか
国土庁長官も、今御答弁では可能な限りと。その中で、こういう一方では
整備新幹線問題を公共事業として、あれは
鉄道、鉄路ではないか、こういう思いで私どもいろんな先生方と御一緒になってやっておるわけでございます。
九州は博多まで来て、あとは来ておりません。青森の
方々も盛岡まで来て、あとは青森まで行っておりません。私の気持ちは正直言いますと、広島まで来ておるのはまだいい。
九州は
福岡まで来てあとが来ておらぬ。
長崎の
方々もいらっしゃいます。そういう気持ちでおる問題でございます。
その中に発想として、この
災害補助というテーマを運輸省みずからが立てるべきである。要求なきところに査定なし。そして国土庁が調整
推進官庁、国土の保全の
推進官庁として、
国土庁長官以下防災局長以下も加勢してもらう、こういうのが大きな道筋ではないかと思うんです。お帰りになりましたら、ひとつ林次官以下、よろしく
大臣へも、ぜひともこれを、これはチャンスなんだ。しかも、最大の
被害を受けた
JR九州や北海道、前から論議があったと。何も党派の差じゃございません、こういう問題は。そういうことじゃないんだよ。そうして七百五十万人の通勤、通学路、観光の
鉄道でもあります。そしてもう一つ言うなら、あの高森線の高森トンネルがだめになりました、水脈ぶち当てて。だから宮崎県のあっちともつながっておらぬのですよ。これが東
九州と西
九州を結ぶ唯一の幹線なんです。そういう角度、
地域住民の思い、通学、通勤、観光、
大分県
知事も観光だ、
熊本県
知事も観光でございますと、そういうのが結び合う、こういうわけです。
だから、あなたは若くして代表でおられるけれども、
会議録でも十分見せていただいて、大野
大臣以下、林次官以下に、これひとつチャンスなんだから、これには防災が入っておらぬ。
整備新幹線とかJR東日本の複々線化とか、こういう都会地で一極集中と言いながら、四全総と言いながら、こういうのに何で発想が入ってこないんだろうか。あえて私のアイデアというか構想を申し上げますが、いかがか。なかなか言いにくいかもしれぬが、ひとつ。