○立木洋君 あなた、核
物質防護の措置の
協定がきちっと結ばれて実施されたというのは一九八八年ですよ。いいですか。
東海村の再
処理工場での粉末缶の
処理が開始されたのは一九七七年ですよ。十年前からもうやっているんですよ。核防護の問題が問題になっていない前から、そのことをあなた方公開していないんですよ。今、核防護に
理由を求めて非公開だなんていうふうなことは理屈にならないんです。問題は、そういう形で、法的な根拠もないのにもかかわらず、そういう根拠を持ち出してきて核防護の
内容というのを拡大して解釈するというのは、私としては何としても納得できない。
この点で、もう時間がなくなりますので、私は最後に
外務大臣にお尋ねしておきたいんですが、先ほ
ども申し上げましたように、安全性は未確立なんです。しかも公開の要求、必要性については、企業の秘密その他の要素によって措置がされない、公開されない。そして、
国民の声は十分に受けとめられるという形で行政が進められていないという点に大きなやっぱり問題があるだろう。諸
外国においても安全性が未確立な場合にはやっぱり
建設を
中止するという措置をとった国々もあるわけです。もちろん、
燃料の問題については、
日本は資源が
不足しておるということは、
外務大臣が今まで再々おっしゃったから、私はその点わからぬわけではありませんが、そのことで一言申し上げるならば、例えば石油ショック、エネルギーショックを受けたとき、あの十年前を考えるならば、やはり
日本に合った自前の石炭をなぜ山まで崩して埋めて、そしてメジャーに言われてエネルギーを石油に変えたのかということをまた一つ問われなければならないだろうと思うんです。ですから私は、エネルギーの問題というのはやはり自前でなければならない。そうするならば、今最も重要なことは、エネルギーの
開発にどれだけの研究費とお金を投じてそれを
開発していくかということにやっぱり全力を注ぐ、そういうエネルギー政策を進めなければならないんだ。そして本当に必要ならば、原発の問題についても、安全が完全に保証できるならば何も私は反対ではない。今の
軍事利用がされているという
状況の中で、安全性がまだ保証されていないという状態のもとでは、やっぱりよく検討しなければならない人類にとっての重大な危害をもたらすことがあり得るのだということを政府の責任ある立場では考えなければならない。そういうエネルギー政策を進める点について、
国務大臣のお立場として今後のエネルギー政策について、今安全性の問題、公開性の問題、そして将来自前の自主的なエネルギー政策のあり方の問題等々を
指摘したわけですが、簡単に最後に御感想をお伺いして私の
質問を終わります。