○瀬谷英行君 無理に現場に行かれなくとも、例えば
数字的に乗車効率はどのくらいかという
数字を出せと言えば大体見当がつくわけですよね、それだけで。大体一メートル四方の
トイレぐらいの広さのところに七、八人の人間が詰められるという状態を想定してもらえば、そこへ修学
旅行生が乗り込む場合にはどんなことになるかということを
考えればその困難さというものは想像してもらえると思います。
そこで私は、上野―東京間が一例なんですけれ
ども、今後の日本の輸送ということを
考えた場合に、
整備新幹線といったようなものがありますが、この
整備新幹線についても再建監理
委員会の方針というのは要領を得なかったんです。慎重に検討しろと書いてあるんです。慎重に検討しろというのはやれということなのか、やめろということなのか、さっぱりわからないんです。そういうあいまいなどっちつかずな答申を出しておいて、そしてこの答申が最良であるというふうなうぬぼれたことを言っているんですよ。決してそんなものじゃなかったんです。やっぱり人間というのはうぬぼれと思い上がりというのは一番いけないと思うんです。ところが、再建監理
委員会というものの国会における答弁を聞いておりますとうぬぼれの塊みたいなもので、おれの言うことを聞いていれば間違いないといったような調子だった。だが実際にはどう
考えても
説明のつかないことがいぱいあるんですね。
そこで、これからの
整備新幹線ということを
考えてみますと、例えば私は東北
新幹線が盛岡どまりというのもおかしいなと思っているんですよ。東北線というのは青森どまりだったんです。それを
新幹線に限って盛岡どまりにしてしまったんです。あれは地元の人が随分いろいろ陳情されるのも無理はないというふうに思うんです。あれもやっぱり中途半端な仕事です。
それから東海道
新幹線にしても、これは現在まさに飽和状態にあるわけですね。こちらの方は
大臣も時折御利用になるだろうと思うんです。いつも満席の
状況で走っています。これはそれだけ線路も酷使しているし、設備についても気を配らなきゃならぬ点があると思うんです。将来を
考えるならば、東京―大阪間のような
利用者の多いところは新しく線をつくって、そして現在の
新幹線の場合は各駅停車にしてしまって、東京―京都、名古屋、大阪間といったような
区間はリニアモータカーでも何でも新しい技術を導入した新しい幹線というものを、
新幹線になりますが、そういったようなものを
考える必要があるんじゃないかという気がします。その場合にだれが負担をするのかということになりますと、これは
民営になった
会社にやらせるということは非常に難しいことになりやしないかなという気がしますし、これこそ国家的な仕事としてやるべきことではないかなという気もいたします。
それから九州にしても北海道にしましても、
新幹線の恩恵に浴さないところがある。日本海側なんかはそうです。この日本海側の、例えば去年
委員会でもって視察に参りました酒田地域だとかああいうところは
新幹線は通らないし、飛行場はないし、どうにもならぬということを言われました。そういう地域のことを
考えると、
整備新幹線にいたしましても一体どうしたらいいかということをまじめに
考えるのが政治家としての任務ではないかという気がいたしますが、その点
大臣の見解をお伺いしたいと思います。