○
多田説明員 やや
順序不同で
お答え申し上げて恐縮でございますが、
最初に、
即位の礼の
準備に関しての
式次第その他、大体どういうふうになっていくのかということについての
スケジュールを示せということをせんだってのこの
内閣委員会でもいろいろ御
質問をいただきまして、まだ
詳細式次第も決まっておりません、秋までにできるだけ詰めてお見せできるようにしたいということを申し上げました。
今回の
高御座の
輸送に関しましては、これは
高御座を使うということにつきましては、先般のこの
委員会での御
審議のときにも私もたしか御
答弁を申し上げたように記憶しておりますし、それから、そもそも一月十九日に
大綱というのを
閣議口頭了解をいたしておりますが、その中でも、使用された
高御座をその後参観していただく機会を設けるということも中にはっきり書いてあるということでございまして、
高御座を使用するということに関しては、既に
政府の方針は確定をしておることも申し上げてあるとおりでございます。
つきましては、
高御座を使用するとなれば、新しくつくるかそれとも今
京都にあるそれを
修理して使うかということでございまして……(
北川(昌)
委員「使う、使わないのことは聞いておりません。使うことについては十分承知しております」と呼ぶ)それで、それを
修理して使おうということで、
東京へ運んできて
修理をする、そして使用するという
準備作業の一環として日程的にいろいろ検討しました結果、運んで
修理に入るということがかなりぎりぎりの時期に来ているというふうに
考えられますので、この時期に
輸送をさせていただいたということでございます。
そして、
輸送するに当たりましては、一部勢力が大変強硬な破壊といいますか
妨害活動をするということを公に宣言をしておりまして、これを防ぎながらうまく運んでこなければいけないということが我々の使命でございました。それで、いろいろ検討いたしました結果、万一のことがあれば代替のきかない品でもありますし、それから、途中で交通上の大混乱を起こすようなことになれば一般にも大変な御迷惑をかけるということも
考えまして、できるだけそういう
期間を短くするということで、
空輸という方式をとろうということを
考えたわけでございます。
空輸をするに当たって、相当大きなものでございまして、トン数もかかりますし、長さもかなり長いものを運ばなければいけないというようなことで、いろいろ可能な手だてを検討いたしました結果、他に適当なものが見当たらないということで、
自衛隊の保有する
ヘリコプターを利用させてもらってはどうかということで
自衛隊の方に打診をいたしましたところ、
自衛隊法で、正式の
要請があれば
輸送に協力することはできなくはないという
お答えでございましたので、
自衛隊にこの
輸送を
お願いをしたということでございまして、そもそも積極的に
自衛隊が
高御座を運ぶことを目的にしてこういう形をとったということでは全くございません。ほかに適当な手段がなかったということによりまして、
自衛隊に
お願いをせざるを得なかったという
趣旨でございます。