○竹内(勝)
委員 そこで、ちょっと
長官、余り出番をゆっくりさせてもあれですから、
一言。
今までのものにも関連ございますし、それから今私が、
恩給者の数それから予算ですね、金額、そういったものの経緯を細かにお
伺いしたのは、
長官も聞いておいていただきたかったのですが、特に恩恵に浴していない人が
先ほども論議の中であった二百五十三万人、大変な数でございますし、また同時に、今の日本の
状況というものも勘案してみますと、確かにそれは、外地に戦争のために赴任して、そしていろいろと苦労された、それ以外のこともございますが、そういう人
たちが、本当に今後国の計らいとしての
恩給ということでやっていかなければならない、これはだれしもみんな思うことでございます。ところが、年数のかげんやあるいは戦争で行ったところのその
状況やら、いろいろな差によりまして、二百五十三万人の人には結局
恩給そのものが支払われていない。それが今までもずっと一番問題になってきている。ところが今も御
答弁いただきましたように、
恩給の支給額というものは年々どんどん減ってきましたね。支給者、
対象者も減ってまいりました。結局、国としては、
恩給額というものに関して、これはそういった面において今後だんだん減っていく。いずれはほとんどなくなっていく。ところがこの二百五十三万人、年齢八十歳以上の人もおります、もう後がない、こういうことで非常にかわいそうである。こういう人
たちに対して何とかならぬかということから出発したこの平和祈念事業特別基金でございます。
そこで、今回この特別基金に関してもさらにその運営
委員がいろいろと今まで九回も論議してきた。それは活発な論議があったと
理解しております。そういう中でありがたいことに
恩給欠格者に対する新規慰藉事業、これはもう今までもずっと本
委員会におきましても論議してきたことであり、特にこの平和祈念事業特別基金等に関する法律が成立するときに当たっては附帯決議を設けました。これももう
長官も御承知のとおりでございますが、そこには、「
恩給欠格者に対する慰労の個別的措置については、引き続き検討を加えた上、速やかに
実施するよう努めること。」そのほか、今こうして論議を行っておりますけれども、この
恩給法等の一部改正、これは毎年行っているわけでございますが、そこにおきましても、この
恩給欠格者に対しての措置というものをとっていかなければならないという附帯決議は毎回つけてきているわけでございますので、どうかここで
長官、ひとつ今後、今までも論議があるわけでございますが、ここで新規慰藉事業ということを
委員の人
たちも何とかしなければいけないということでこれは出てきたものである、こう
理解しますので、国としても、支給額も予算もだんだん減っていくわけです、それだけ浮いてくるという形でございますので、そういう人
たちに、年齢順に何とかひとつ何らかのはっきりとした、銀杯だ書状だ、こんなものは今まで何回も論議してきたものでございまして、これをやるのではないということは今も御
答弁ありましたが、何らかの措置をやっていかなければ申しわけないのじゃないか。当事者にしてみれば、人生八十年、こう言われておりますけれども、年齢もどんどん召してきておる、そういう人
たちに対して、どうかひとつ心温まる措置をとるという積極的な御発言をここでいただければ歴史に残る
長官としてのものがあるのではないか、こう思いますので、ぜひひとつ、まず
長官に御
答弁いただきたい。