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長勢委員 富山第一区から出ております
長勢甚遠でございます。
まずもって、今情報化の進展の中で、
国民生活の向上のために日夜御苦労されておられます
郵政省の
皆さん方に敬意と感謝を表したいと思う次第であります。
これから本日議題となっております
放送法及び
電波法の一部を
改正する
法律案について御質問をさせていただくわけでございますが、今般の
改正案は時宜に適したものでございますので、当然私は賛成でございます。ただ、この
法律案がねらいといたしております放送の難視聴対策あるいは
都市の受信障害対策につきまして、この
改正だけで済むという問題ではないのじゃなかろうか、今後一層の
充実強化を図っていく必要がある、このように思いますので、その観点からお考えを聞かせていただきたい、これを中心にしてお話を伺いたい、こう思っております。しかしながら、私もまだ放送行政全般について勉強中でございますし、勉強しておりますといろいろ難しい言葉も出てきまして、技術的な問題もありますので、まだ十分な理解をしていないかもしれませんが、ひとつよろしくお答えをいただきたいと思う次第であります。
都市の受信障害の問題でございますが、先般来の当
委員会での議論を聞いておりますと、大変この被害というものが広範にわたっておる。またその中で、六十八万世帯もの方々が被害を受けたままになっておるというか放置をされておる、不便なままでおられるというようなお話であります。六十八万世帯というのも大変な
数字でありますが、これからのことを考えますと、現在の
状況というのはどっちかというと
大都市を中心に起きておるのではないかと思いますけれ
ども、今後
地方都市も含めて大変大きな、重要な問題になっていくのではなかろうか、こういうことを私としても
心配をいたしておるものであります。
御案内のとおり、
都市の受信障害は高層建築物の建設によって起こるわけでありますけれ
ども、ここ最近、主要
地方都市においても大変この高層建築物というものがふえておる、特にいろいろな商店街の再開発だとか駅前の再開発だとか、こういうことが今花盛りであります。それに加えまして、生活様式が変わってまいりました。また土地対策の問題もあるわけでありまして、そういう中で大きなビルあるいはマンションあるいはホテルといったようなものがどんどん建設をされております。
私の住んでおります富山におきましても、近年続々商店街、駅前の再開発が進められておりますし、ビルやホテル、マンションといったようなものがどんどん目立って多くなっておるわけであります。こういうことでございますから、
全国各地区にも、各
都市にも高層ビルというものが林立をするということが予想されるわけであります。当然この
都市における受信障害というものが急速にふえていくことが見込まれるわけであります。
同時に、こういうふうに被害の量がふえるだけではなくて、今大変放送メディアというものがふえてまいりました。今情報化社会の中で情報
不足ということが生活にとっては致命的な問題になりつつあるわけでありますから、こういう受信障害の質というもの、その持つ意味というもの、生活に対する被害の程度というものも格段に大きくなるわけである、このように思います。
そうすると、こういう受信障害対策というものも今まで以上に、量的にも質的にも大変重要な問題であり、生活を営む上で不可欠であるこの放送というものを均等に
皆さんが受けられるようにするためにはどうしたらいいかということ、それをなおざりにすると重大な社会問題ともなるということを考えますと、この問題に対して単に現状に追随をするというだけではなくて、将来を見通した観点に立って施策を講じて、問題の深刻化を未然に防ぐという姿勢が行政にとって大変に肝要な時期になってきておるのではないかと思う次第であります。
そこで、そういう観点に立ちましてお伺いをするわけでございますが、今まで、また現在、これから、
都市の受信障害に対しまして
郵政省さんとされましてどのような対策を講じてこられたのか、また今回の
改正を踏まえて今後どのように取り組んでいこうとされておるのか、まずその点についてお伺いをいたしたいと思います。