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貝沼委員 時間が二十五分しかありませんので、簡潔にお尋ねをしたいと思います。
この
質問をするということをいろいろな方面でお話をいたしましたら、現場の
看護婦さんからこういうことが参りました。
介護をしておる人も高齢化しておるということをよくわきまえていただきたい。この
看護婦さんのところで、御主人の
介護をしていた六十四歳の奥さんの方が過労で先に亡くなった、こういう
介護される方も
介護する方も高齢化しておるということですね。ですから、
在宅という言葉自体僕はちょっと、
在宅というけれ
ども、そのお宅にだれがおるのかな、本人しかいないのじゃないかなという感じがするところが大分あるわけですが、これはきょうはいたしません。
それからこの方の意見として、ショートステイは
在宅介護の上で、肉体的、精神的緊張をほぐす上で大変有効である。したがって、その期間を延ばしていただきたいということがございました。それからさらに言うならば、ナイトケアあるいはナイトホスピタルという
考え方もさらに取り入れていただきたいということがございました。
私
たちは、この
在宅介護対策ということが非常に重大であるということで、
政府に対しても前々からこの確立を要求してまいりました。そうして昭和六十三年、第百十三国会で、この
在宅福祉三本柱を平成元年度から三カ年緊急
整備計画としてやるように主張し実現をしたわけでございます。そのうちホームヘルパーについては、
政府が当初十二年かける予定の
計画を九年短縮させ、三年間で五万人にするという画期的なこともございました。それから同時に、
在宅介護を支援する
在宅介護振興基金もできたわけであります。そしてさらに昨年春、
在宅福祉三本柱の三カ年
計画の次の
計画を
政府に要求した結果、平成二年度予算で二十一世紀までのいわゆる「高齢者保健
福祉推進十か年戦略」が登場してきたわけでございまして、今回の法案を私
ども眺めまして、そういう面では大変進んでおると評価しておるわけでございます。
そういうふうに評価する
部分は多いのでありますが、しかし、よくこれを
考えてみますと、この数字を挙げることは簡単ですが、果たしてこのとおりいくのかなということが心配でございます。それで、例えば西暦二〇〇〇年のときに要
介護者というのはどれくらいに計算されているのでしょうか。ここではホームヘルパー十万人、そういうふうな数字が出ておりますけれ
ども、この十万人に対して要
介護の方というのは、概略で結構ですけれ
ども、大体どれぐらいの人数なのか。それに対して十万人というのはどれだけの数字なのかということを示していただきたいと思います。
〔自見
委員長代理退席、
委員長着席〕