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塚原国務大臣 労働省は、
昭和二十二年にできましてから、非常に皆様方からの厳しい目の中で精いっぱい努力をして、そして、今日非常にいい雇用の状況ができた背景もございますが、大変に働く
方々から信頼される役所ということで今日に至ってまいりました。そこに至るまでは、特に本院
社会労働委員会、参議院
社会労働委員会の適切な御指導をいただいてここまで来れたわけでござ
います。
そういった中で、このたびリクルート事件という大変大きな事件がございまして、特に
労働省、ただいま
池端先生の方からもお話がございましたが、非常に人数が少ない中で第一線の職員諸君が頑張っている中で、本省の人間が不祥事を起こしたということで、国民の皆様方に当然申しわけないわけでございますが、それに加えて第一線の職員諸君の士気をそぐというような状況が生まれました。そういう中で、今立て直しをしなければいけないという
労働大臣に私がなったこと自体、非常にもしかしたら問題の御
指摘をされる
部分があるんじゃないかと思います。
私
自身も、政治資金規正法とかあるいは政治倫理規程とかには決して反していないわけですが、ただ、それはあくまでも永田町の中の論理の話でございまして、世間
一般の常識からいきますと、少なくとも六年間に三回パーティーをやって、そのパーティーで六百三十万円も購入していただいていたわけですから、これは果たして、そのおまえが今、信用を回復しなくちゃいけない
労働省の
大臣を務める資格があるのかということも強く御
指摘を受ける
部分だと思います。
ただ、そういう中にありまして、私は自分
自身がそういうものを持っておりますだけに、私が
大臣になりましてなさなければいけない第一の使命は、何といっても唯一、この不祥事によって信頼を失った
労働省が信頼を回復する努力をしなければいけないということで、今日若い諸君が中心になってすばらしい将来を展望した政策をおつくりすることでお返しをする、それに対して各省のいろいろな反発があったとしても、
大臣としては精いっぱいこれを支援をしていく
一つの道筋をつくる、あるいは本省がはっきり襟を正した姿を見せることによって、第一線の諸君がさらに、一回がっかりした、失望したものを、やる気を出してもらうような努力をするというようなことをしなければいけないということを強く誓ってまいりました。
そういったときに、ただいま先生から御
指摘をされた問題が生まれてまいりました。
労災保険に関しては、先生からちょっとピントずれると言われるかもしれませんが、やはり労災を受けるような状況になるということは、そのときの企業や何かからだんだん離れていってしまう。ですから、個人個人が一人でいろいろと
制度が変わる情報なんかもとっていかなくちゃいけないということになると、きめ細かくいろいろな広報活動とか御連絡とかをしなければいけないような状況がございます。そういうようなところで、よかれと思っていろいろな形のものを、サービス機関のようなこともあってつくってまいったのだと思いますが、そういう中で明らかに疑惑を受けて、私
自身も予算
委員会でおわびを申し上げたわけでございますが、おわびを申し上げなければいけない事態が出てまいりました。そしてただいま、かなり詳しくその人事配置についての御
指摘もいただきました。私ども、今いただきました御
指摘のかなりの
部分は
承知をして、
改善に努力はいたしていたわけでございますけれども、さらに、これらにつきまして
改善の努力をいたしたいと思います。
それから、そのことと今回の法
改正の問題でございますが、今回の法
改正はもうまさにそんな裏金をつくってとか、そういう御質問じゃない、先生は黒字がちょっとふえるのじゃないかと。そういうようなことも全くなくて、
制度がよりよく運用されるようにというような形で出しましたものでございますから、どうかその点につきましては、たくさんのおしかりはあると思いますが、どうか法案の方につきましてはよろしく御配慮のほどをお願いを申し上げる次第でございます。
申しわけございませんでした。