○
衛藤(晟)
委員 衛藤晟一でございます。
時間の
関係上、一括して
質問をいたしたいと思いますので、一括して御答弁を
お願いしたいと思います。簡単にして明瞭な御答弁をぜひ
お願いいたします。
この
平成二年、今回の
集中豪雨によります
土砂災害、洪水
災害が多発をいたしました。私は、ちょうどこのときに、
災害の最中に竹田市の拝田原という、竹田の中でも最も大きな
被害を受けたところにたまたま
視察を兼ねて行っておりまして、六時間ほど出れなくなって閉じ込められたというようなことがございました。目の前で橋が落ち、家が流され、また目の前が広い郊外ストアの
地域だったわけですが、あたり一帯が幅七、八百メートル、小一キロぐらい、深さ二、三メートルぐらいの大きな川となって流れまして、車や商店の一階部分が商品からすべて流される、家も流されるというのを目の当たりで見させていただきました。
さて
質問でございますが、全国にはこのような
土砂災害の危険
箇所あるいは洪水危険
箇所というのはどのくらいあるのか、またその整備
状況がどういうぐあいになっているのか、そして今後どのような形でこの
対策を講じようとするのかその方針についてお尋ねをいたしたいと思います。
二点目は、今回の
大分、
熊本の
災害は火
山地帯での
土砂の
災害、流木の
災害、そして洪水の
災害でございます。終わった後はまさに流木と
土砂がうずたかく積まれておりまして、これは単なる冠水とかそういうのとは全く違う
災害ではなかろうかと思うわけですが、建設省においては今後の
対策をどのように進められようと思うのか、これをお尋ねしたいというように思っております。
また、今回の
水害において竹田市の稲葉川流域は大変大きな
被害を受けました。この流域は五十五年、五十七年と繰り返し
災害を受けている
地域でもあります。そして稲葉ダムが計画をされていたわけですが、なかなかいろいろな問題もありましてまだ完成をいたしていません。ところが、このダムがあれば
災害は未然に防げたというぐあいに思います。この稲葉ダムの
早期建設の見通しについてお尋ねをいたします。
また、隣の
玉来川の水系もあふれたわけでございますが、五十七年災よりも水位が二、三メーターは上がったというぐあいに言われております。流木と
土砂を残して一気に水が上がり、そして一気に水が引いておりました。恐らくダムがあればこれはもう本当に未然に簡単に防ぐことができたというぐあいに思いますが、この
玉来川についてもこのダム計画のいかんを問いたいというように思います。あわせて、この稲葉川、
玉来川の整備を、
河川改修を今やっているわけでございますが、今後の整備計画についてお尋ねをいたします。
さて、
住宅についてお尋ねをいたしたいと思います。
五十七年災によって
被害を受けた
住宅の
復旧に際して、
住宅金融公庫からの融資が行われました。五年据え置いて、そして返済を始めたわけでございますので、やっと二年ほど返済をやっているということになりますが、返済を始めたばかりの中で今回再びこのような
災害を受けています。一階の
床上浸水というのはいいのですが、相当多くの
住宅において二階の
床上浸水というような事態が出ております。そのような状態の中で、
住宅を再び建てかえる場合、何らかの特別な配慮をしないことには、とてもではないがそれにたえないというような声が聞こえてまいります。そのような特別な配慮を講じていただきたいと思うのですが、建設省に対してこれをお尋ねいたしたいと思います。
最後に、運輸省にJRの豊肥線についてお尋ねをいたしたいと思います。
今回の
災害により、JR豊肥線は寸断をされました。年内の
復旧は困難であるというような見通しを言われております。この豊肥線は、
熊本—
大分を結ぶ経済の重要な生命線であります。
復旧について当然多大な努力をされておられますが、その見通しについてぜひお尋ねをしたいと思います。
さらに、先ほど申し上げましたように、この線は寸断をされたわけですが、地盤の流失、それから山崩れによって埋没し、三本の橋梁も流失いたしております。
被害額も五十億前後だと言われておりますが、これをJR九州だけに任しておくということについて、私はいかがなものかなというぐあいに思っております。国においても何らかの助成
措置をとらざるを得ないのではないかというぐあいに考えますが、運輸省の対応についてお尋ねをいたしたいというように思います。どうぞ明
瞭に御答弁のほどを
お願い申し上げます。
以上です。