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関委員 とにかく危険性の問題、そういう立地条件の悪いところ、さらに経済性というものを
考えますというと、いよいよもってこれは必要がないのじゃないだろうかと私は思うわけです。そういう
意味においては、
許可はしたであろう。だがしかし、遠心分離機もやがて搬送が完了することでありましょうけれ
ども、これが果たして動いてくれるか、動かせるかということになりますと、まだまだ問題があるのじゃないだろうか、こう思います。
それらについての論議をするのにまた次回にしようかとも思いますが、結論を言いますと、国際価格は今非常に下がっております。そういう下がっているときに、こういうところで高くつくような物のつくり方というのは果たして妥当だろうか。それよりは、安いものを何年分かできる限り支度をするということの方が経済的にはペイすることにもなるのじゃないだろうか、こう言う人もまたございます。
いずれにしましても、こういう危険な場所にこういうものをつくって、そうして
飛行機が落ちても大丈夫だなどと言って、何も見ないで、そうして特定のところに特定の速さで落ちたときの話だけしておいて、それで一般的に安全でございますなどと言えるものではない。新大臣は、過ぎたことではあるけれ
ども、十二分にこのことを吟味して、この後の行政に当たってもまた対処してもらわなければならない、こう思います。
あと時間が極めてわずかになってしまいましたが、低レベルの
廃棄物の問題で、あそこは非常に地下水の高いところです。地下水の高いところであるにもかかわらず、あそこに強引にとにかく事を構え、そうして
科技庁としては去る二月二十一日一定の方向を出したようであります。私はこの一定の方向を見まして、非常に残念に思うわけであります。二月二十一日というのは、二月十八日は我々の選挙ですよ、我々の選挙で言うなれば新しい国
会議員が続々と誕生した。特に青森県の場合は核燃は
やめさせてくれ、
核燃サイクルはとめてくれ、こう公約した議員が続々当選しているわけです。まさしく
核燃サイクルを否定する方向に青森県民はあるわけです。そういうことを見ますときに、言うなれば私
どももそういう信頼を受けて国会に出されたわけです。論議をしなければならぬやさきに、選挙が終わった三日後の二月二十一日に
安全性についての一定の線を出しております。政治的にやったとは思いたくありません。思いたくありませんけれ
ども、思わざるを得ません。自民党がばたばた落ちたのですから。特に竹内
科学技術庁長官、長官が進めたものです。それが批判を受けて、県民はこれを審判して、あなたは行かなくてもいいというふうにしちゃった。もう一人、田澤さん、
科学技術庁長官ではないけれ
ども、防衛庁長官ですよ、これもちゃんと仕事しないというので、落ちはしなかったけれ
どもやっと上がった。そういうときに
科学技術庁として、補正の部面があったのです、二月二十一日に、その補正の部面は語句の修正だけだから大したことないと言って、そのうちに
方針を出しちゃった。言うなれば差し支えないという
方針を出しちゃった。私はこれは非常に軽率だと思うのです。ある
意味からいけば、民主主義というものを考慮しない、民主政治に対するこれは攻撃だと私は思っております。先般やっと公開ヒアリングに近いもののヒアリング、鉄条網の中とは言わないけれ
ども、おりの中で、あれだって大変な金かけたでしょう、その中でおやりになったようであります。それらのことについての論は、私はまた次回にします。次回にしますけれ
ども、あなた方が事を急いで民主主義というものを粗末にしてはならないと私は思う。自主、民主、公開の原則が
原子力行政の基本なんです。そういうときに、国会が新しく変わって、そうして
科学技術委員会でいろいろな論があるのに、その論も聞かないで、そうして
科技庁の方であの低レベルの
廃棄物の貯蔵所についても差し支えないという
内容を出す。今安全
委員会の方で
審査されております。安全
委員会としては政治的にやることもないだろうから、慎重に、そしてまた吟味して進んでいただけるでありましょうが、とにかくこれまでの経過を見ますというと、信頼がないのです、
科技庁も。
そこで
質問なんです。どうしてああいう水の多いところに、地下水の多いところに、反省をして今度は岩盤のところに持っていきますと言って直しましたよね。直したのが十月二十七日ですよ。先の書類が出ているのは一昨年の四月二十七日ですよ。一年半もかかって大修正をして、それが何です、十月二十七日から二月二十一日まで何日あります。十一、十二、一、二、四カ月もないのですよ。先の審議には一年半も暮らして結論を出せなくて、後に出された膨大な
資料に対して、わずか四カ月で差し支えないという結論を出しておる。どうしてあんな地下水の高いところにそういうものを置いて差し支えないなんて言えるのです。どうしてそういうふうにして急いで出さねばならないのです。これについてのお
考えを聞かせてください。