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中川委員 来年の
ゴルバチョフ大統領の訪日はいつになるか、私が聞いている話では、安倍自民党代表は桜の咲くころにというふうにおっしゃったそうでありまして、桜の咲くころといいましても日本は南北に長いですから、
沖縄は一月ですし、私の
北海道は六月になりますから、一体その間のいつの時期なのかな、できれば
沖縄なり九州の桜の咲くころくらいに来ていただきたいと思っておるわけでありますけれ
ども、やはりいろんなレベルでいろんな人が、
北方領土問題について、
日ソの交渉の場で一番大きな問題であると言っておる。今までは全く
領土問題はないんだと。昔、田中・ブレジネフ会談のときに、問題ありますねと言ったら、向こうが、うんと返事をした。後になってみたらそれはブレジネフのせきだった。そんなことは言っていないんだ、ゴホンとせきをしただけだというようなことを後で言ったとか言わないとかいう話もあるそうでありますけれ
ども、現在、各レベルでいろんな人が言っておる。
我々は、四島
一括返還という大前提のもとに
日ソの
領土問題を含めた真の
平和条約を結ぶ。そのためにはやはり我々は、四島
一括返還という大前提はもちろん守りながらですけれ
ども、いろんなレベルでこれからまた活動をしていく必要があるのではないか。例えば私はよく
考えるのですけれ
ども、ソビエトの大使を一度
北方領土に連れていって見せたいと実は個人的にいつも思っているのです。ただ、それについては、いろんな外交上の問題があるとか、果たして向こうがイエスと言うかノーと言うかという問題もあるでしょうけれ
ども、限定的にソビエトの大使にぜひ一度
北方領土を見せて、ここが固有の
領土なんだと、言う言わないは別にして、そういうことをやるとか、あるいはまた、今までもやっておりますけれ
ども、国連であるいは
サミットでこれからぜひやっていただきたいと私は思います。各国の大使を呼んで、日本の中でいろいろな情報について日本の立場をより深く
理解してもらうとか、あらゆるレベルでやってもらいたい。
そしてもう
一つは、
北海道には
北海道大使という大使がいらっしゃるわけでありまして、たまたま現在空席中でありますけれ
ども、
北海道大使は歴代大変御活躍をされておるということで私は高く評価をいたしますけれ
ども、さらに
北海道大使を大いに活用してもらって、むしろ
北海道大使がもっともっと
北海道じゅうあるいは全国あるいは場合によっては世界じゅうに行って
北方領土の問題について啓蒙をする、あるいは訴えるというようなことも必要ではないか。つまり国論の統一というのは、
政府見解がこうであってだれが何を言っても、いわゆる金太郎あめのように同じことを言うだけではなくて、それぞれの立場でやはり固有の
領土である
北方四島についてひとつ主張をするということで、もちろん専門家の学者の
先生方、大学の
先生方、そして民間の
方々、一般
国民の
方々、あらゆるレベル、あらゆる地域でこの
北方領土の問題、まさにスタートを、テーブルに着くことを向こうも了承してきたわけでありますから、まさにだんだん熱くなっている時期、来年の
ゴルバチョフ大統領の訪日に向けて、これから事務的にあるいは外相レベルであるいは
平和条約作業グループで、いろいろなレベルで
政府もやっていくわけでありますし、我々も頑張っていかなければいけないと思いますけれ
ども、その辺を含めて自民党三人の質問が今まで私を含めてありましたが、
北方領土返還、新たな時期に来たという
意味で、
大臣の御
決意をひとつお伺いして質問を結ばせていただきたいと思います。