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政府委員(
浜口義曠君)
先生から御
指摘の問題は、一つは、現在の
自主流通米と政府米の役割の関係から、一応の四割といった位置づけをすることを
前提にいたしまして、どのように政府米を確保していくのかという問題に尽きることではないかというふうに思い
ます。
私の
前回の答弁におきまして、一つの要因といったようなことについて、
価格の点について大きな点があるといったようなことも申し上げたと思い
ますけれ
ども、現在の
動き等々から私
ども考えており
ますのに、
現実の
動きというのはかなり
自主流通米に比べまして政府米が多かったわけでござい
ますが、
先生御
指摘のように、ここ数
年間におきましてやや加速がついたということでござい
ます。それは繰り返すようでござい
ますが、良
質米について高い
価格で売れるといったような仕組みがあることが、一つの
前提であろうかもしれないということ。もう一つは、具体的な
意味において農家の
方々が、そういうような
自主流通米の
生産といったような形に、
生産からだんだんと切りかえておられるというような
生産の動向ということも大きいものだというふうに
考えており
ます。
さらにもう一つ、私
どもの行政指導といったような中におきまして、そういうような
動きとしまして、
自主流通米の比率を先ほど
先生御
指摘のような四割の方向、政府、六割の方向にということで進めてきたという、そういう行政的実態があるということも事実でござい
ます。
そういったようなことを勘案いたしまして、やや結論を先に申し上げ
ますと、私
どもはいろいろな会合等におきまして昨今いろいろ皆と議論をしているところでござい
ますが、現在の置かれており
ます政府管掌米は、
先生御
指摘のように、片や良質米と言っては語弊があるかもしれませんが
自主流通米、片や安定的な供給を図るという政府米の二つによって大きく分けられておりまして、逆に大きく分けられるところでそれぞれのメリット、
自主流通米はより市場原理に
対応するという形、あるいは政府米は安定的供給というものを追うというような面はござい
ますが、それぞれの特色はそういうことでござい
ますが、逆に二つはそれぞれ裏腹の関係になっているわけでござい
ます。
そういう
意味で、私
どもは、
地域の実態に応じましてそれぞれの
対策を図りつつ、その計画を十分練りながら政府米の役割を果たすべき部分を集荷する。
自主流通米の部分については十分農家の
方々の納得を得るような形で、その部分についての、自主的な出荷が行われるようにするということになるのではないかというふうに思っており
ます。
そういった全体の観点の中から、具体的な
意味で
価格差ができている部分についてどういうふうな
対応をするのかという問題が出てくるわけでございまして、現に
自主流通米が政府米に比べて相対的に値段が高いというのは、一面その
地域においてその
需要が高くなっている、あるいは良質米である、おいしいといったような特性に基づいて出てきている
価格の形成の自然な姿であるかもしれないわけでござい
ます。そういう全体の構図を見ながら、
価格対策について要すれば検討していく必要があるだろう。今のところは私
どもはむしろ、先ほどるる申し上げた中で第三番目の点を申し上げましたけれ
ども、私
どもといたしましては、十分そういうふうな各
地域におき
ます個別の
動きというものを把握しまして、それで農家の
方々あるいは流通関係の
方々が納得のできる議論をして、適正な計画をつくるべきではないかというふうに思っておるところでござい
ます。
現にこういったようなものは、私
どもの食管、
自主流通米制度を四十四年から導入されて、新しい局面というふうに認識をしており
ます。それに応じました計画の立て方とかあるいは指導のあり方といったものも、十分農家の
方々の納得を得た上で行われるべき
対応の時代だというふうに
考えておるところでございまして、
価格だけを申し上げたというふうにお受け取りになられたように思い
ますけれ
ども、現
時点におき
ます私
どもの
考え方は、やはり計画性あるいはそういう指導の問題、あるいは議論をしていく過程の問題といったようなところに深くかかわっているのではないかというふうに思っておるところでござい
ます。