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上田耕一郎君 つまり六十一年二月にパチンコ店を出すことを決めて、三年半後のことしの七月に区にようやく話したんですよ。これは公団法三十三条にも違反したやり方だと思うんですね。こういうことを、つまり公団法三十三条による区との話し合いもしない、三年半たってからなのだから。それからその前の年に見せた「商業施設の
基本方針」、「文化の香りたかい」というものにも違反している。違反しているから説明しないのでしょうな。土壇場になって明らかにする。私は、こういうことを許しておくと今後大規模団地にはどんどんパチンコ店が、公団がそういう
方針なんだから出てきかねないと思うんですね。居直って、これはいいんだいいんだと言うとそういうことになるんですよ。
それで、僕はあなたとここで議論していてもしようがないので、あなた方はなかなか変えられないんでしょうけれ
ども。
それで、
建設大臣、公団に対する監督官庁として、こういうやり方が出て、
地域住民と問題が起きて大問題になっているんですね。だから、一パチンコ店と公団住民との
関係ということでなくて、これがいいんだということになると、今後、住都公団、
住宅政策にもやっぱりかかわる問題となるので、
大臣として今すぐ私にどうこう返事はできないかもしれぬけれ
ども、よく今までの経過、それから住民の意見、区議会に請願が出ているんですよね。そういう点をお調べになって適切な解決をするように
建設省として指導してほしいと思う。
光が丘公園というのは、グラント・ハイツの
地域をいろんな運動でああいうふうになって、それでなかなかすばらしい
住宅地域になっているわけなので、そこを業者はかなり強硬だったのでそういうことになったかもしれないし、私たちも業者が被害を受けていいと思っていないんです。
都市再開発法の改正問題のときに当
建設委員会でも附帯決議をつけまして、ここに「地区外に転出する者の生活再建のための各種の措置もあわせて講ずること。」となっておりますから、業者は業者としての言い分があるんでしょうね。ですから、この業者については所沢市とのところでも、所沢市も公園をもっと
地域のためにというのを希望していたら、この業者のビルが建っちゃったのでこれも問題になっているんですよ。これは話し合いが始まろうとしているんですよね。光が丘でも二カ所について問題にたっているわけでしょう。恐らく公団としては、業者などと詰められて、約束しちゃってそういうことをやって、練馬区にも所沢市にもろくに話さないで、土壇場で両方問題になって、板挟みになって
建設委員会にまで出てきてこういうことを言っているのだろうけれ
ども。だから、いろいろ経過があって頑張っちゃっているわけだけれ
ども。僕もわかりますよ。だから、そういう問題を解決せにゃいかぬと思うんだな。解決するには、
大臣、
建設省がやはり責任を持ってやってほしいんですよ。
練馬区の方もこの「商業施設設置の
基本方針について」では、商業施設もちろん要るのだが、「実生活に即する文化的教養を高め得るような環境を醸成していくため、公私両部門の役割分担の中で、その役割を担えるよう文化・体育・教養・娯楽等の機能を充実すること。」という
方針を決めているんですね。これは大体当然の
方針だと思うのだけれ
ども、そこへ風俗営業の暴力団がかかわるようなパチンコのかなり大きな出店が、四百五十台あるんですが、出てきて、近くには教育施設もありますし、これは父兄の方々がやっぱり心配して、これはふさわしくないと。
住宅にパチンコ店が出るのは公団始まって以来ここが初めてなんですよ。だから、ぜひ
大臣、責任を持ってこれは
調査して解決するよう御
努力をお願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。