○及川一夫君 今方向は不変であるというお話がございました。不変とは何かということになっていくと大きな話になってくるんですけれ
ども、そこまでいかずに姿勢の問題として受けとめますと、じゃモトローラ社の問題は我々は一体どう理解すべきなんだろうかということが次の問題として実は出てくるわけです。これは経過がありますから、そして
大石大臣が
最初からこれまでずっと携わってきていませんから、余り
郵政大臣、
郵政大臣というふうに申し上げるわけにはいかないのかもしれませんけれ
ども、しかし内閣は継続性があるという
前提ですから
お尋ねをいたします。
このモトローラ社の問題は、もう電波が存在をしない、ないんだ、だからできません、こういう
お答えがあって、MOSS協議ですべてもう終わっているはずなのに言われる筋合いはないということを二つの
理由にして、絶対に妥協はあり得ませんと、こう予算
委員会でも言われておる問題なんですよね。しかし、現実には、いろんな変形だということでそれはお話しになるかもしらぬけれ
ども、モトローラ社が関東あるいは近畿、全国的に
事業ができるということになったことだけは事実であるわけです。
郵政省として、大臣を頂点にして、絶対妥協はあり得ません、ないんですからと、こう言うたものが、結果的にモトローラ社が入ってきてそれでお仕事をされる。一体電波はどこから持っていったんだろうと。何か今まで割り当てた中で使ってないのを寄り集めて渡したようなお話もあるんだけれ
ども、しかもこれから先も何ヘルツか知りませんけれ
どもお渡しをするお話もある。
そこまで合意しているということになってきますと、一体
郵政省の対応と、それから予算
委員会や逓信
委員会で
お答えになったこととの
関係というのはどう
整理をされなきゃいかぬのか。とりわけ逓信
委員会でそういう
意味の、まあ
委員会が開かれなかったということもあるのかもしれませんけれ
ども、こういう経過でこうなった、したがって答弁との
関係はこうなりますのでひとつ了承してくれというようなことがあればいいとか悪いとか言ったって、それはそれで終わりですよね。しかしそういったこともされたという記憶もない。したがって、格好はいいけれ
どもやることは全部だましじゃないかというふうにこちらには映ってくるわけですよ。一体これでいいんだろうかということと、本当にこのモトローラの問題は先行きどうなるんだろうということを私は申し上げなければならぬわけですよ。
これは何もこれだけじゃないんですね、
郵政大臣。KDDの問題でも同じだったんですよ、新規参入の問題で。どんなことがあっても新規参入、二社体制以上はだめだと、こう言われておった。しかし現実には三社体制になる。それも
理由は、競争したらもうお互いに共倒れになるからと、こういう
理由だったんですよ。だから絶対譲らないと、こう言ったのがいつの間にか譲っちゃった。だけれ
ども、現実には始まったばかりだから倒産なんという話は出てこないけれ
ども、本当に一体成り立っていくのかどうかというようなことを含めて
考えますと、ちょっと
郵政省の扱いは少し荒っぽ過ぎはしませんか、それから信頼を欠く
関係になりはしませんかということを私は強く
主張しておきたいんですが、いかがですか。