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中村鋭一君 今あなたが具体的に項目を挙げておっしゃいましたね。その既に挙げられた項目そのものが十分にその内容を推測せしめるに足るものだ、私はこう思います。ということは、こういうことが知られては困るということをるるおっしゃいましたけれ
ども、こういうことが知られては困るとるるおっしゃったことを我々
国民は一向に困ることだとは思わない。それよりも、防衛上の配慮のためにそのような秘密を固守して
国民の知る
権利を奪うということの方が民主主義の原則に背馳するものである、私はこのように思います。
我々は、今参議院で情報公開法の制定をするべく一生懸命勉強を重ねております。できれば次の常会に情報公開法を
議員立法として提出するつもりをしておりますけれ
ども、あなた方の方が今おっしゃったようなことで、秘密にするに値しないことを秘密だといって
国民の知る
権利を奪うような姿勢をおとりになっている限り、ついに血の通った行政というものはあり得ないということを
承知しておいていただきたいと思います。
それから
基地の問題にいたしましても、対潜作戦センターの問題にいたしましても、私が
指摘をしたいのは、
沖縄県民の皆さんがはっきり言いまして
本土の皆さんとは違う認識を持っていらっしゃる、このことを少なくとも防衛
施設庁の
方々や
開発庁の
長官初め行政の皆さんはしっかりと認識をしておいていただきたい。
といいますのは、私は大城
先生の御
質疑を、申しわけございません、席を外しておりまして伺っておりませんが、恐らくその点についても言及をなさったんじゃないかと思いますけれ
ども、私、戦後初めてひめゆりの塔に参りましたときに、何とも言えない後ろめたさを感じました。まさに、涙滂沱として流れてとどまるところを知らず。戦後いろんなニュースで、
沖縄県民の皆さんがあの断崖絶壁から飛びおりて自決をなさった、そういう
状況の後で長い長い年月を、我々が使う通貨が使えなくて、車は左ハンドルで
本土とは違う通行区分帯を走らなければいけない、こんな苦労をしてこられたんですね。だから、
沖縄県民の皆さんは本当に戦争は嫌だ、戦闘機なんか見るのも嫌だ、まして
米軍の軍事
基地なんかは一刻も早くすっかりなくなってもらいたい、こういう認識だ。
ところが、現実は、
日本全土に今ある軍事
基地の七五%が
沖縄に集中している。こういう
状況が、例えば作戦センターにいたしましても、潜水艦の
基地の問題にいたしましても、やはり
県民感情というものに非常に嫌な思いをさせている。そのことを行政当局はしりかりと認識をしておかなければいけないと私は思います。
先ほどからの御答弁を伺っておりますと、まことに判で押したように、対処してまいります、善処してまいります、協議を重ねます、これはお役人独特のレトリックにしかすぎません。私は、皆さん方に心から
お願いを申し上げます。
沖縄県民の気持ちに立てば、そういう法律の条文や修辞を超えて、まず皆さん方の認識をきっちりと改めていただきたい。改めていただいたら、
沖縄を、例えば
米軍の
基地をどうすればいいかという答えは必ず出てくるはずでございますから、そのことを
長官、心から
要望をしておきたいと思います。
この私の
意見につきまして、
長官の御見解を一言
お願いいたします。