○安恒良一君
大臣、聞いてほしいんですが、きょうは実は労働
大臣も呼びたかったんですが、
運輸委員会ですから、いずれこれはまた予算
委員会で一遍やらなきゃいかぬと思っておりますが、私が
資料をたくさん持っている、だから見に来なさいと言っても来ないんですよ。そして監査の結果を僕のところに持ってきて、僕から、何だ、こんな監査はと言われて、労働省は
資料を取りに来たのはきのうなんです、きのう。
運輸省も、私が
資料を貸してやったのは数日前ですね。十日もたっていません。せっかく僕が
資料を持っているから見に来なさいと言っても来ない。そしてこんな監査の結果が、ずさんなのが出ています。
具体的に例を挙げましょう。
大阪佐川急便について、近畿運輸局は、監査の結果、
指摘事項なし、処分も考えてない、こう言っている。労働省の方を調べてみましたら、企業ぐるみの改ざん、その他違法性、法違反など悪質違反摘発、こうなっている。
運輸省が調べて、
指摘事項なし、処分も考えてないと言っている。片方、労働省が調べたら、企業ぐるみの改ざん、その他法的いろいろあると、これはわかりやすい例で言うとね。
役所は本気で私が
指摘をしたことをやっているのかどうか。役所で
資料がなければやむを得ない。それじゃ私が貸してやると言うのに、それを借りに来たのは、この
運輸委員会が開かれるというのがわかって、また私から怒られたらいかぬから慌てて借りに来る。だから、私は、我が法治国家でこんなばかなことがあってはいけない。佐川という男は非常勤重役で月給約八千万。株主配当をもらっている。そのほかに各主幹店から、今言ったように、売り上げの何%か水揚げを取っている。こんなばかなことがこの世の中に通るのかということを何回も僕は
指摘している。そして
資料が必要なら貸してあげますというのに取りに来ない。しかも、きのう貨物流通
局長から私の方に、佐川正明にこういう警告文を出したいと思いますというものを持ってきた。もらいました。大変なまぬるいんですよ。そこで、それがなぜなまぬるいかというのは、実は私のところにまた新しい
資料を送ってきたら、
運輸省からそんなふうに警告されているにもかかわらず、ことしの九月までの実績で次のように全社員の給料を改めますというのをまた出しているんです。
運輸省が何を言おうが、労働省が何を言おうが全然改めない。一人の人間が一万八千人の従業員の給料を全部通達一本で決めてしまうという制度を何も改めない。
さらに、
運輸省にはうそばっかり言っているんです。私が去年
指摘をしたものですから、国税も動いたものですから、これはいけないということで、精算金の昨年の十一月
段階に戻して全部各社に戻しましたと。調べてみたら、とんでもない。昨年の十二月から三月までのなるほど税務署に対する修正申告はしています。しかし、四月から八月までの七十八億については、京都の銀行を指定してその金を納めている。この金の使い方は佐川会長の指示を待って使えと、こう言っている。ですから、
運輸省をだまかしているわけです。
しかも、九月以降さらに一%をめどに、例えば四月から八月までの金約七十八億を京都の銀行に預けさせて、これを使うのはおれの指示を待てと、こう言っているが、九月以降、一%ずつ同じように京都の銀行に積み上げをせいと、こういう指示なんです。これが年間三十億。この金はどこに使われるのだろうか。そして
運輸省には、昨年の十一月に戻しましたと言っているんですが、既に新しいこういう業務契約書をつくって、いわゆるブロックの場合には、ブロック外には三%でいいと。しかし、今までは発送だけで三%の手数料を取っておったのを、到着と発送と両方から取るというから六%です。それから、ブロック内は二・五%を両方で取りますから五%。そうすると、佐川の全体の荷動きを加重平均いろいろしてみると、五・五%のピンはねをやっぱりする。そして
運輸省には、いや、もう昔に戻していますという
報告ですね。
じゃ、こういう契約書を結ばなきゃいいじゃないかと僕は言ったんです。ところが、
東京佐川を除いて株を一〇〇%佐川が持っていますから、社長以下全然抵抗し切れないんです。そして、これを結んだ結果、今度はこれだけの上納金を出さなきゃいけませんから、また従業員のしりをたたいて売り上げをふやさせる。それがためには、労働組合法も、
基準法も全部違反すると、こんなことが積み重ねられています。
そこで、私からお願いがあります。
一つは、新しい事実についてまた私は
資料がありますから、労働省も
運輸省も、この
資料を貸しますから、十分な徹底的な
調査をもう一遍してもらいたい。これが
一つ。
二つ目には、近く寺嶋さんが佐川正明代表取締役を呼んでいろんな文書を渡すと言いますが、これでは効き目ありません。佐川正明というのは息子でおやじのロボットなんです。実際やっているのは代表取締役会長である佐川清。これに警告文を出すんなら出す。さらに、貨物流通
局長がもう二回にわたって出したって何も守られぬわけですから、これは
大臣みずからがやはり代表取締役会長である佐川清を呼び出して、このような違法な行為は間違いだから、直ちに改めろということについて
大臣がひとつやっていただきたいということが
一つであります。
それからいま
一つの問題は、私は
参考人として佐川清をここに呼び出しをしたい。それはなぜかというと、本人はうそぶいているんですよ。おれは出るところへ出て何でもしゃべる、何も悪いことはしていないと、こう言っておるそうですから。これだけ
国会で何回も歴代
大臣に申し上げて政府の手が入ったにもかかわらず、依然として改められない。一万八千人の人間の賃金は自分で勝手に決めるわ、人事異動もいわゆる何月何日付であなたの退職を認めるとか、本来、人事権というのはそれぞれの佐川の各社の社長が持っているはずなのに全然社長が用をなさない。そんなことがまかり通るべきではないと思うんです。
こういう点について、今申し上げたところの佐川清をひとつ
参考人としてここに呼ぶことについては、
委員長、理事会の方で御協議をぜひいただきたい。私は、これは呼び出して話をしなければ解決しないと思うんです。何回ここで時間をとってやっても、依然として何
一つ直らぬ。
今私がいろいろ申し上げたことについて、とりあえず
運輸大臣、考え方を聞かせてください。どうするんですか。これだけ何年も何回も証拠書類を突きつけてやっても、全然直さないんですね。
そして、これから逃れるために今何をやろうとしているかというと、清和商事というのは
運輸省における事業認可をもらっている
会社じゃないんですが、そこで近く京都佐川と合併をする、そのことによってそこを逃げようという考えを、来年に合併をするという考えを持っておるようでありますが、以上の点について
大臣の考えを聞かせてもらいたい。
それから、続いて答弁をしてもらいたいんですが、大体こういうような運送事業における係長以上のいわゆる職制の者がいないと労務管理はきちっと運行管理できませんが、
運輸省は何人に一人が妥当というふうに考えられているか、その点を答えてもらいたい。
以上です。